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「そろそろ枕の変え時かも」
「でもまだ使えるし……」
お使いの枕の変え時がいつなのかわからず、つい買い替えを先延ばしにしてはいないでしょうか。
枕の変え時は、枕にある一定の変化が生じたタイミングがベストです。ただし変化とは目に見えるものばかりではありません。実際に使用している本人だからわかる使い心地・触り心地の変化なども含まれます。
そこでこの記事では、枕の変え時に悩んでいる方向けに、枕の買い替えの具体的なタイミングや寿命を伸ばす方法、おすすめの寿命が長い枕についてご紹介します。
枕の寿命は3〜4年程度
枕はシーズンごとに変える、という方もいれば10年以上同じ枕で過ごしている、という方もいます。
枕の寿命は素材にもよりますが、平均で3〜4年ほどです。
平均寿命を知ると、シーズンごとに買い替えるのはやや勿体なく感じるでしょう。かといって10年も使用を続ければ、見た目や使い心地、衛生面などにも問題が出てきます。
とは言えきちんと手入れをされてきた枕であれば、10年以上使えるケースも少なくありません。逆を言えば、雑に扱われた枕であれば半年も待たずにダメになってしまうことも。
ご自身の枕の状態を考慮した上で、変え時かどうかを判断してみましょう。
枕の変え時のタイミング
「枕の変え時」と言える枕の状態とは、おもに次の3つがあてはまります。
- 洗っても匂いや汚れが取れない
- 寝心地の悪さを感じるようになった
- 中身が見えている
それぞれを詳しく解説します。
洗っても匂いや汚れが取れない
枕は人間の頭を乗せ続けた状態で、5〜8時間を過ごしています。つまり寝ている間の人間の汗や皮脂をすべて受け止めている、といっても過言ではありません。
長い年月をかけて蓄積された汚れは、洗っても落ちにくくなります。枕に染み込み落ちなくなった汚れは、ダニや菌の餌となる危険性があるため、該当する場合は買い替えを検討した方が良いでしょう。
寝心地の悪さを感じるようになった
長い時間人の頭の重さに押しつぶされてきた枕は、中の素材がへたってきています。枕に厚みがなくなると、首と肩に負担がかかり、寝心地の悪さを感じてしまうでしょう。
気持ち良く眠れないのであれば、枕本来の役割を果たせているとは言い難いです。朝起きたときに不快感があったりぐっすり眠れた感じが減ってきたりすれば、枕の劣化を疑ってみましょう。
中身が見えている
枕のカバーが破けてしまい、中の素材が見えているケースもあります。使用感にそれほど変化がないにしても、中身が丸見え状態の枕はいずれへたれてきたり、寝ている間に素材が出て布団を汚したりしてしまう可能性が否定できません。
中身が見えている状態の枕は、早めに買い替えをしましょう。
素材別!枕の変え時のサイン
ここからは、枕の素材別に寿命と変え時のサインをご紹介します。
ご自身の枕の素材であてはまるものがあれば、買い替えの目安としてください。
そばがら素材
そばがら枕の寿命は、1〜2年とされています。見た目には劣化が進んでいないように見えても、中のそば殻が1〜2年ほどでだめになり、少しずつ割れてきてしまうためです。
割れてきたそば殻には虫が湧く可能性もあることから、当該年数で買い替えるようにしましょう。
ウレタン素材
ウレタン素材の枕の寿命は、3〜5年と言われています。経年劣化で中のウレタンがへたれて、寝心地の悪さが際立ってしまうためです。
ウレタン素材は低反発・高反発でそれぞれ寝心地に差がありますが、いずれにせよ購入当時の感覚が薄れてきたら変え時と言えるでしょう。
テンピュール素材
テンピュール素材の枕は、3年ほどで寿命を迎えます。ウレタン素材同様に徐々に中身がへたれていくため、枕の低さが目立つようになったら変え時です。
羽毛・羽根素材
羽毛や羽根素材の枕の寿命は1〜4年ほど。使い続けていると羽根のふわふわとした感覚がなくなったり、縫い目の隙間から羽根が出てきてしまったりします。
ポリエチレン素材
いわゆるパイプ枕といわれるポリエチレン素材の寿命は5年と長持ちです。硬くへたれにくいため、経年変化がしにくいと考えられます。
しかし当該年数を超えたポリエチレン素材の枕は中のパイプが潰れていたり割れていたりするため、寝心地の悪さが際立つでしょう。
枕の変え時を伸ばすためにできること
枕の変え時を伸ばすには日ごろからていねいに使用し、手入れを欠かさないことが大切です。
枕の寿命を伸ばす、手入れの方法についてご紹介します。
定期的に洗濯をする
汚れや湿気の溜まった枕は、素材を傷める原因になります。そのため枕のカバーだけでなく、可能であれば枕本体も定期的に洗濯をしましょう。
枕の素材によっては、家庭用の洗濯機で丸洗いができるものもあります。丸洗いができないタイプでも、手洗いには対応できるケースは少なくありません。
洗濯の方法については枕のラベルに記載されているため、確認をして適したやり方を取り入れてください。
乾燥させる
枕は湿気や水分を多く含んでいます。そのままにしておくとカビが発生したり中身をへたらせたりする危険性があるため、天気の良い日は外に干したほうが良いでしょう。
とは言え、枕は厚みがあることからしっかり乾燥させるのが大変です。下記記事では効率良く枕を乾かす方法について触れています。気になる方は、チェックをしてみてください。
【参考記事】枕の洗い方。自宅の洗濯機で洗う方法&手洗い方法とは?
枕を買い替える際に気をつけること
枕を買い替える際には、枕の高さやサイズなど、寝心地にこだわって選びましょう。
枕の高さやサイズが合っていないと、せっかく新しい枕に変えても寝心地の悪さは改善できなかったり逆にさらに寝辛くなったり、といったことも起こり得ます。
可能であれば寝具専門店に行き、自分に合った枕をプロに選んでもらうと安心です。家具の量販店など、プロに診断を頼めない店で枕を購入するのであれば、自分に合った枕の高さを知った上でお店に向かうと良いでしょう。
ほかにも枕選びで重視したいポイントはいくつもあります。下記記事で詳細をまとめているため、枕の買い替えを検討している方はチェックをした上で店舗に向かってみてください。
https://fivestarspec.com/blogs/pillow/202112050900
寿命が長いおすすめの枕
枕の寿命は、素材によって異なります。
数多くある枕素材の中でも、頭ひとつ突き出た寿命の長さを誇るのが馬毛素材です。シェーンベルグが扱う馬毛枕は、オーストリアで120年以上の歴史を持つmoosburger社の馬毛を採用したもの。弾力性に長けており、かといって反発するような硬さはなく、首から頭をしっとりと包み込むのが特徴です。
それでいてお手入れの必要もほとんどなく、ほぼメンテナンスフリー。購入時と変わらない快適性を保つために、独自の詰め方を取り入れており、馬毛の硬さはダニも寄せ付けにくいです。
わずかなケアのみで半永久的に使えるため、今回の買い替えが最後となるかもしれません。
まとめ
枕の変え時はいつが正解なのか、判断に迷いやすいものです。それでいて何となく使えてしまうため、買い替えを見送ってしまう……といった方も少なくないでしょう。
しかし寿命が過ぎた枕を使い続けると、寝姿勢に影響を及ぼし睡眠の質を下げてしまいます。
快適な眠りを保つためにも、枕は適正な時期の買い替えを行いましょう。