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羽毛布団を使っていても寒く感じる場合は、羽毛布団自体に問題があるか、もったいない使い方をしている恐れがあります。ここでは、羽毛布団のあたたかさをより堪能したい人に向け、季節や自分の好み、感覚に合わせてあたたかく眠る方法を紹介します。
羽毛布団の仕組みや眠りに関する知識を得て、快眠を目指しましょう。
羽毛布団は保温性が良好
本来、羽毛布団は保温性が良好な寝具です。羽毛布団の中には無数のダウンボールが充填されており、細かな枝羽の間にたくさんの空気が蓄えられています。空気が断熱材の役割を果たすため、軽くあたたかい布団になるというわけです。
しかし、なかには羽毛布団でも寒さを感じる人もいます。寒さを感じる場合は、どのような対策を取るとよいでしょう。
羽毛布団は眠るときには電気毛布は不要
電気毛布を使うと、たしかにあたたかく眠れます。ただし、体の機能を弱めてしまうため、健康を意識するならもっと自然な方法を考えましょう。
就寝後も電気毛布を使い続けると、不眠に陥る恐れがあります。人は体温が下がる過程で眠気を感じます。つまり、体の周囲があたたかいとうまく体温を下げられません。体の温度調整機能がうまく働かないと、入眠が妨げられます。
また、暑すぎて寝汗をかきすぎると脱水症状に陥る恐れがあります。少なくとも寝る直前には、電気毛布をオフにしましょう。
羽毛布団が寒い理由は?
羽毛布団でも寒く感じる理由を整理しましょう。理由ごとに対策を考えていくと、あたたかく眠れるはずです。
理由1.羽毛布団のダウンパワーが低い
ダウンパワーとは、羽毛の膨らむ力を示す指標です。ダウンパワーが低い羽毛は、保温性がそれほど期待できません。単純にダウン率(ダウンとフェザーの割合)が高くても、ダウンパワーが低いとは限らないため気をつけましょう。
ダウンパワーが低いダウンは、ダウンボールが小さいか、ダウンボールに多くの不純物が付着している可能性があります。
理由2.羽毛布団が季節に合っていない
羽毛の充填量が多いほど、保温性が向上します。寒いときは、使用している羽毛布団の充填量が少なすぎる恐れがあります。
理由3.羽毛布団に湿気が溜まりすぎている
ダウンボールは、寒いと枝羽が膨らみ、暖かくなると閉じる性質があります。しかし、定期的に乾燥させないと、ダウンボールが本来の特性を示さなくなってしまうため注意しましょう。基本的に羽毛は放湿性がよい素材ですが、それでも使っていくうちに湿気が溜まります。
季節を問わず人は大量の寝汗をかきます。汗がダウンボールの繊維の間に溜まると、ダウンボールの繊維が温度に応じて開閉しなくなります。
理由4.すき間風が入るため
購入したばかりの新しい布団や、軽すぎる布団はフィット感が悪くなりがちです。体の大部分はカバーできても、首や肩の部分が露出する場合があります。首の周りには太い血管が走っており、冷やされた血液が体中に駆け巡ります。好みや感覚にもよりますが、体があたたまるまで時間がかかると感じる人も少なくありません。
理由5.羽毛布団が寿命に達している
大切に扱っていても、寝具には寿命が訪れます。羽毛布団の寿命は一般的には3~10年、良質な羽毛を使っていれば15~20年ほどで、打ち直しや新調のタイミングが訪れます。
寿命がきた羽毛布団は、ダウンボールがへたってボリュームと保温性が低下しています。羽毛の放湿性が弱まるため、湿気が溜まりがちになり重くなります。また、側生地が傷んでボロボロになったり、羽毛が飛び出たりします。
寿命がきた羽毛布団は、保温機能を発揮できません。寝心地が悪い、あたたかく感じないなどの状態になれば、羽毛布団の打ち直しや新調を検討しましょう。
羽毛布団であたたかく眠るためには?
羽毛布団の数々の悩みを払拭し、あたたかく眠る方法を紹介します。
方法1.あらかじめ寝室をあたためておく
部屋の温度が上がると保温性の低い羽毛布団でも心地よく眠れます。側生地のひんやりする感覚も和らぎます。
ポイントは、部屋をあたためすぎないこと。冬はあたたかいパジャマを着ているケースが多いものです。夏場と同じくらいの室温に設定すると、布団のなかは暑いぐらいになってしまいます。また、暖房をつけると部屋も体も乾燥します。適度に加湿しましょう。
方法2.敷き毛布・敷きパッドを併用する
体の上下をカバーするイメージです。寝具内の熱は敷き布団やマットレスを通じて逃げやすいため、断熱効果の高い敷き毛布・敷きパッドで熱を閉じ込めましょう。敷き毛布・敷きパッドには、摩擦に強い素材、肌触りのよい素材が向いています。
方法3.季節に応じた羽毛布団を使う
羽毛布団は、本掛け布団・合掛け布団・肌布団の3種類です。あたたかい順番は、本掛け布団、合掛け布団、肌布団です。合掛け布団や肌布団では、冬に1枚で使うには保温性が足りません。
ただし、羽毛布団の購入には高額な費用がかかります。予算がなければ、寝室をあたためる、敷き毛布・敷きパッドと併用する、毛布を使うなどの方法も検討しましょう。
方法4.羽毛布団を乾燥させる
羽毛布団に湿気が溜まりすぎているときは、乾燥によりダウンボールをよみがえらせましょう。乾燥方法は、以下の3つです。
・起床後、しばらく羽毛布団を裏返し湿気を飛ばす
・風通しのよい場所で陰干しする
・布団乾燥機を低温・短時間で利用する
羽毛はデリケートなため、ふとんたたきを使ったり、高温で長時間乾燥したりすると傷んでしまいます。紫外線にも当てないようにしましょう。
方法5.フィット感のよい羽毛布団を使う
すき間風が気になる人は、体にフィットする羽毛布団を選びましょう。これから羽毛布団を購入するのであれば、スティッキータイプの羽毛布団がおすすめです。ホワイトグースダウンなら、900~1100g程度がおすすめです。また、アイダーダックダウンも、スティッキータイプの羽毛と言われています。
方法6.毛布を使う
すき間風が気になる人は、毛布との併用がおすすめです。羽毛布団の上に毛布を重ねて体に羽毛布団が密着するよう調整するか、体と羽毛布団のすき間をなくすように毛布を使います。
毛布の素材は、化学繊維より天然繊維が向いています。特に、体に直接が接する場合は、毛布の吸湿性・放湿性・通気性が悪いとムシムシしてしまいます。
方法7.羽毛布団の打ち直し・新調を検討する
羽毛布団が寿命に来ているなら、打ち直し、または新調を検討すべきです。羽毛布団が高価なものであれば、打ち直しのほうがお得になる場合があります。
シェーンベルグでは、羽毛の洗浄・側生地の交換・サイズ変更などにより羽毛布団をリフォームします。羽毛布団の購入から新調まで、シェーンベルグにお任せください。
羽毛布団が暑すぎる場合は?
羽毛布団が暑すぎると感じる人も少なくありません。羽毛の側生地がポリエステル製の場合には、吸湿・放湿機能がうまく機能せずに寝苦しく感じます。羽毛布団に適した側生地は、コットンやシルクです。布団を選ぶ際には、側生地にも注目しましょう。
また、パジャマの素材が周囲の温度に合っていない恐れもあります。羽毛布団ですでにあたたかい環境ができているため、無駄に厚着をして寝る意味はありません。部屋着とは別に、薄手のパジャマを用意しましょう。コットンやリネン、シルクなど天然繊維で薄手のパジャマがおすすめです。
電気毛布を使わなくても羽毛布団なら十分あたたかく眠れます
保温性が高い羽毛布団は、本来あたたかく眠れるはずです。寒い場合は理由を考えて、あたたかく眠れるよう工夫しましょう。また、羽毛布団が季節に合っていなかったり、寿命に達していたりする場合は、新調も検討してください。
シェーンベルグでは、ホワイトグースダウンとアイダーダックダウンの羽毛布団を取りそろえております。自分に合った羽毛布団でぐっすりお休みください。