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人間は一日の約4分の1を眠って過ごしています。身体や脳を休めるために欠かせない睡眠を、より質の高いものにするためには、睡眠環境を整えることが大切です。自分に合った枕を選んで、快適な睡眠生活を送りましょう。
この記事では、枕の選び方のポイントを、形・大きさ・高さ・硬さ・香り・通気性・色・メンテナンス方法・寿命・相性の10項目に分けて解説します。自分に合った枕が見つからないと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
枕の選び方のポイント1形をチェック
枕には長方形型、波(ウェーブ)型、ハート型、横向き対応型、抱き枕などさまざまな形があります。体格だけでなく、横向きで寝るのか仰向けで寝るのかなど、寝る姿勢によっても合う形が変わります。それぞれの特徴をふまえて自分に合った形を選びましょう。
形ごとの特徴は以下のとおりです。
- 長方形型:最も一般的な枕です。バリエーションが多く、自分の好みの枕を見つけやすいでしょう。
- 波型:低反発枕に多く見られる形で、自然な寝姿勢を保てます。
- ハート型:首への負担が少なく、肩こりに悩む人におすすめです。
- 横向き対応型:中身の素材が分割されていて、素材の量を変えることで高さを調節できます。
- 抱き枕:寝姿勢をサポートする枕で、仰向けで寝られない妊婦さんにもおすすめです。
なお、高さや大きさを自分で調整したい方は、オーダー型の枕を選ぶ方法もあります。枕の専門家のアドバイスを受けながら自分に最適な枕を作れます。
枕の選び方のポイント2大きさをチェック
枕のサイズにもさまざまな種類があります。一般的なサイズは大きく分けて以下の4つです。
- 基本サイズ:43cm×63cm
- 基本サイズより小さめ:35cm×50cm
- 基本サイズより大きめ:50cm×70cm
- 横長ダブルサイズ:43cm×120cm
大きさの判断に迷う場合は、基本サイズを選ぶのがおすすめです。オンラインショップなどで購入する場合はサイズ感がイメージしづらいため、自宅の枕のサイズを測って比較してみるとよいでしょう。
また、横幅の狭い枕は寝返りがしにくくなるため、寝返りが十分にできる大きさのものを選びましょう。ゆったりと余裕を持って寝たいなら、1人で2人用のロングサイズを使うのもおすすめです。
枕の選び方のポイント3高さをチェック
一般的に男性は高め、女性は低めの枕がフィットしやすい傾向にありますが、体型や年齢、寝姿勢(仰向けか横向きか)によっても合う枕の高さは変わります。体格や寝姿勢を考慮しつつ、自分の好みや感覚で選ぶようにしましょう。
例えば、仰向けでの寝姿勢が多い場合は、首の骨がゆるやかなS字カーブになるような枕、横向きでの寝姿勢が多い場合は、背骨が真っ直ぐ床と並行になる枕がおすすめです。
なお、高さを調整する機能がついた枕もあるため、使いながら高さを調整したい方はそちらを選ぶとよいでしょう。
いずれにせよ、枕の高さは人によって好みが分かれます。販売店などで実際に試して、自分に合う枕を探してみてください。
枕の選び方のポイント4硬さをチェック
枕の硬さ・やわらかさは使われている素材によって決まります。硬さによって頭に触れたときの感触やフィット感が変わるため、どの素材が自分に合うのか実際に試してみましょう。
- 硬めの枕素材:そばがら・パイプ など
- やわらかめの枕素材:羽根・ポリエステルわた など
硬い枕はしっかりと頭を支えますが、素材自体が硬いため、動いたときに音がすることを気にする方もいます。やわらかい枕はフィット感がありますが、頭が枕に沈み込み、寝返りがしづらいという欠点もあります。
この他にも、低反発ウレタンのように温度が低いと硬くなる性質を持っているものもあるため、素材の特性を見極めて好みの硬さのものを選ぶことが大切です。
枕の選び方のポイント5香りをチェック
香りが睡眠に与える影響は少なくありません。お気に入りの香りの枕を使用することで、リラックス効果が得られるため、香りも枕選びのポイントの一つといえるでしょう。
枕は素材によって香りが変わります。ポリエステルやパイプは無臭ですが、ひのきやそばがらを使用した枕は自然の香りがします。
なお、低反発ウレタンなど、枕の素材によっては独特のにおいがする点には注意が必要です。気になる場合は、実際に販売店で香りを確かめることをおすすめします。
最近では、枕に直接香りをつけられるアロマスプレーやエッセンシャルオイルも販売されています。無臭の素材を使用した枕でもお気に入りの香りを楽しめるので、ぜひ取り入れてみてください。
枕の選び方のポイント6通気性をチェック
枕の通気性が悪いと、頭の熱が逃げずに汗をかいてしまい、眠りの質が落ちやすくなります。ぐっすり快適に眠るためにも、通気性が良く蒸れにくい枕がおすすめです。
通気性は枕の素材によって異なります。通気性に優れた素材は、パイプやそばがら、羽根などで、逆に通気性が低い素材は、低反発ウレタンやポリエステルわたなどです。
通気性が悪い素材を使用する場合は、熱がこもらないように冷感素材の枕カバーを使うなどの対策を行ないましょう。また、こまめに乾燥させて湿度が上がらないようにすることも大切です。
枕の選び方のポイント7色をチェック
色には人をリラックスさせる効果があるといわれています。他の寝具に合った色を選ぶと、部屋全体に統一感が生まれ、雰囲気も落ち着きます。
また、枕カバーを使えば枕の色を自由に変えられます。睡眠の質を高めるために、自分がリラックスできる色を選びましょう。
ただし、色によっては汚れが目立つこともあるため、気になる方は汚れの目立ちにくい色を選ぶのがおすすめです。
枕の選び方のポイント8メンテナンス方法をチェック
毎日使う枕には汗や汚れがすぐに付着します。適切なお手入れをしなければ、ダニやカビが発生したり、頭皮のにおいの原因になったりするだけでなく、枕の機能も失われてしまいます。お手入れのしやすさも枕を選ぶポイントの一つです。
枕を清潔に保つには定期的なメンテナンスが必要です。枕の素材によっては家庭で洗濯できないこともあるため、枕の洗濯表示タグでメンテナンス方法をチェックしましょう。
パイプやコルマ・ミニボールなど、プラスチック素材の枕は洗濯可能で耐久性も高いため、頻繁に水洗いしても問題ありません。
洗濯ができない枕は、月に何度か風通しの良いところで干すようにしましょう。枕カバーを使用して枕本体に直接汚れがつかないようにするのも効果的です。
また、高反発ウレタン(ラテックス)素材を使用した枕は、天日干しをすると劣化するため、直射日光を避け風通しの良い屋内で干すようにしましょう。
枕の選び方のポイント9寿命をチェック
枕は毎日使う消耗品です。購入してすぐは質感が良くても、すぐに劣化してボリュームがなくなってしまう場合もあります。また、安価な枕は値段相応に寿命が短く、買い替える手間もかかってしまいます。そのため、長期間使い続けられる枕を選ぶのがおすすめです。
枕の寿命は中身の素材によって決まります。そばがらやスノー低反発は寿命が短く、ポリエステルわたやコルマ・ミニボールは寿命が長い傾向にあります。
なかでも、馬毛を使用したロースハー枕は非常に耐久性の高い枕です。適切なケアを行なえば半永久的に使用でき、通気性が良く熱がこもらないため衛生面でも優れています。
枕の選び方のポイント10相性をチェック
枕を選ぶには、大きさや高さなどをチェックすることも大切ですが、最終的には枕との相性が何より重要です。同じような体型であっても好みの枕は人それぞれなので、枕の特性をふまえつつ、最後は自分の好きなものを選びましょう。
枕との相性を確かめるには、さまざまなタイプの枕を試してみるのがおすすめです。実際に販売店で枕を使ってみると、思ってもみなかったタイプとの出合いがあるかもしれません。
まとめ
質の高い睡眠は、日常生活を豊かにするために欠かせません。自分に合った枕を選ぶことは、睡眠の質の向上につながります。
今回は枕を選ぶ際のポイントを、形・大きさ・高さ・硬さ・香り・通気性・色・メンテナンス方法・寿命・相性の項目に分けて解説しました。枕の素材や形状などの特徴をふまえたうえで、最終的には自分が使いやすいものを選ぶとよいでしょう。