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【天然素材と合成素材】素材の違いを徹底解説

by schoenberg01 on January 15, 2026

寝具を選ぶとき、「天然素材のほうが身体に良いのでは?」「合成素材は蒸れやすいと聞くけれど、実際はどうなの?」といったご質問をいただくことは少なくありません。
寝具は、日常的に長時間、身体に触れるものです。そのため、睡眠の質にも直結し、素材に 関する疑問が尽きないのは自然なことと言えるでしょう。
しかし、プロの視点からお伝えしたいのは、天然素材と合成素材のどちらか一方が絶対的に 優れているわけではないという点です。それぞれの素材が持つ特性を正しく理解することで、季節や体質に合わせた最適な寝具の 組み合わせが見えてきます。

このページでは、一般的にはあまり語られない繊維の構造レベルでの違いから、実際プロがご提案している素材の組み合わせ例まで、幅広く解説していきます。

1. 天然素材とは?その本質と魅力


天然素材とは、自然界に存在する植物や動物の繊維を加工して作られた素材のことです。
寝具でよく使用される代表的な素材には、以下のようなものがあります。

● 綿(コットン)

もっとも一般的で、肌にやさしい素材です。
綿の繊維は「中空構造」と呼ばれ、内部に空気を含んでいるため吸湿性が高く、汗を吸った後でも比較的ベタつきにくい特徴があります。
ガーゼ、スムース、サテンなど、織り方によって触り心地が大きく変わる点も魅力です。

● 麻(リネン・ラミー)

麻は吸湿性・放湿性に優れています。
繊維が太くハリがあるため肌離れが良く、夏場の寝苦しさを軽減してくれます。
天然素材ならではのシャリ感は人工的に再現しにくく、麻本来の風合いを楽しめます。

● 羊毛(ウール)

羊毛は、1 本 1 本の繊維が多くの湿気を吸収できる非常に高い吸湿性持った繊維です。
繊維あたりの吸湿量は、ポリエステルの約 30 倍とも言われており、湿気を含んでも冷たさやベタつきを感じにくいのが特長です。
冬だけでなく、一年を通して快適に使える寝具素材です。

● 羽毛(ダウン)

水鳥の胸元に生える綿毛がダウンです。
一本の繊維ではなく、タンポポの綿毛のような立体構造をしているため、多くの空気を含み、軽さと高い保温性を兼ね備えています。
暖かさと軽さのバランスにおいて、非常に評価の高い素材です。

■ 天然素材のメリット

天然素材の最大の魅力は、調湿性の高さにあります。
湿気を自然にコントロールすることで、寝床内環境を快適に保ちやすい点が特長です。
また、肌への刺激が少ないため、化学物質に敏感な方にも使いやすい点が特徴です。

⚫ 湿気を繊維内部に吸収する
⚫ 温度や湿度の変化に応じてゆっくり放出する
⚫ 蒸れを抑え、寝床内環境を快適に保つ

■ 天然素材のデメリット

一方で、素材の特性上、取り扱いや体質との相性に注意が必要な面もあります。

⚫ 洗濯時に注意が必要になる(縮み・風合いの変化)
⚫ 合成素材と比べて、価格が高くなりやすい
⚫ 加工方法や原料の品質によって、風合いや耐久性に差が出やすい
⚫ ウールや羽毛などは、体質によってアレルギー反応が出ることがある

2. 合成素材とは?近年の進化と特徴


合成素材とは、化学的に作られた繊維の総称で、寝具では主にポリエステルが使用されています。
かつては「蒸れやすい」「硬い」といったイメージを持たれることもありましたが、近年は技術の進化により、用途に応じた高機能素材が数多く登場しています。

● ポリエステル

軽量で丈夫、乾きやすく、加工の自由度が高いのが特長です。
繊維を極細化したタイプや、断面構造を工夫して通気性を高めたタイプなど、用途に応じた設計が可能です。

● レーヨン(再生繊維)

木材パルプを原料とする再生繊維で、天然素材に近い吸湿性があります。
しっとりとした触感が特長で、高級な寝具カバーにも使用されています。

● マイクロファイバー

髪の毛の100 分の1以下の太さを持つ極細繊維です。
柔らかな肌触りと高い保温性を兼ね備え、冬用の毛布などで高い人気があります。

■ 合成素材のメリット

合成素材は、扱いやすさや機能性に優れ、現代のライフスタイルに取り入れやすい実用的な素材です。

⚫ 軽くて扱いやすい
⚫ 速乾性が高く、洗濯しやすい
⚫ ダニが発生しにくく、アレルギー対策に向く
⚫ 加工次第で機能性を高められる
⚫ コストパフォーマンスに優れる

■ 合成素材のデメリット

一方で、調湿性や調温性においては注意が必要な面もあります。
しかしながら、これらの点についても、近年は素材開発や加工技術の進歩により、少しずつ改善が進んでいます。

⚫ 吸湿性は天然素材に比べて低い
⚫ 静電気が起きやすい
⚫ 熱がこもりやすい場合がある
⚫ 環境負荷のイメージがある

3. いちばんの差は「湿気の扱い方」

寝具の快適性を左右する大きな要素のひとつが、湿気の処理能力です。
寝汗などの湿気を適切にコントロールできれば、夏は蒸れにくく、冬は冷えにくい、快適な寝床環境を保ちやすくなります。

● 天然素材の湿気処理

天然素材は、繊維構造そのものが湿気を吸収・放出する仕組みを持っています。
繊維の内部で湿度を調整するため、寝床内の環境を穏やかに整えてくれる点が特長です。

● 合成素材の湿気処理

合成素材は、繊維の内部に湿気を吸い込むのではなく、繊維の細さや通気性、表面加工などによって湿気を逃がし、蒸れにくさや速乾性を高めています。
つまり、天然素材は「湿気を吸収して調整する」、合成素材は「湿気を逃がしてコントロー ルする」という違いがあります。
このように考えると、素材選びがより分かりやすくなります。

4. 季節によって「適した素材」は変わる

寝具の素材選びで意識したいのが、季節との相性です。
一年を通して同じ素材が常に最適とは限らず、季節ごとの温度や湿度に合わせることで、睡眠環境は大きく変わります。

● 春・秋

ほどよい気温と湿度の季節。
綿やポリエステルなど、比較的幅広い素材が快適に使いやすく、寝具の重さやお手入れのしやすさなど、好みに合わせて選びやすい時期と言えるでしょう。

● 夏

汗と湿気が最も多くなる季節。
この時期は、天然素材が特に力を発揮します。
中でも麻(リネン)は、湿気を吸いながら素早く外へ逃がすため、寝返りを打つたびに爽やかさを感じやすい素材です。
一方、ポリエステル系素材は肌に張りつきやすく、暑がりの方には不向きに感じられる場合があります。
※ただし、再生繊維など吸湿性に配慮した素材は、夏でも快適に使える場合があります。

● 冬

保温性が重視される季節。
羽毛布団は多くの空気を含み、軽さと暖かさのバランスに優れています。
一方で、羽毛が体質的に合わない方には、高性能な合成中綿を使用した寝具も選択肢のひとつです。
また、毛布や敷きパッドについては、マイクロファイバーなどの合成素材が高い保温力を発揮します。
ただし、長時間肌に触れる寝具において大切なのは、単に「温かい」だけではなく、身体のリズムに寄り添う心地よさです。
天然素材の毛布は、繊維そのものが湿気を吸収・調整するため、寝ている間の蒸れを自然に逃がし、快適さを保ち続けます。
さらに、化学繊維特有の静電気が起こりにくい点も、安心して使える理由のひとつです。

5. 体質・肌質から見た素材の選び方

素材選びでは、季節だけでなく身体の特性も重要な判断基準になります。

● 敏感肌の方

天然素材、特に綿100%の生地がおすすめです。
肌への刺激が少なく、静電気も起きにくいため、乾燥しやすい冬場にも向いています。

● 汗をかきやすい方

天然素材を中心に選ぶのがひとつの目安です。
綿や麻は汗を吸収して外へ逃がす働きがあるため、寝床内の湿気を調整しやすくなります。

● アレルギーが気になる方

ポリエステルなどの合成素材は、ダニが繁殖しにくく、丸洗いしやすい点がメリットです。
側生地が高密度なものを選ぶことで、より対策しやすくなります。

● 軽さを重視する方

羽毛は非常に軽量ですが、予算を抑えたい場合は、軽量タイプの合成中綿も選択肢のひとつ です。

6. 環境面から見た天然素材と合成素材


「天然素材=環境にやさしい」というイメージがありますが、実際にはどちらにも利点と課 題があります。

● 天然素材

⚫ 生産時に多くの水を使用する場合がある(綿など) ⚫ 農薬の使用や動物福祉など、配慮が必要な点もある ⚫ 生分解性があり、使用後は自然に還りやすい

● 合成素材

⚫ 石油由来の原料を使用するものが多い
⚫ 製造工程でエネルギーを多く使用する傾向がある
⚫ 耐久性が高く、長く使いやすい
⚫ 再生ポリエステルなど、環境配慮型素材も増えている 素材そのものだけでなく、耐久性や使用年数、処分時の負荷までを含めて考えることが、これからの寝具選びでは重要な視点と言えるでしょう。

7. プロがすすめる「最適な素材の組み合わせ」

寝具は「すべて天然」「すべて合成」と考える必要はありません。
むしろ、それぞれの素材が持つ特性を上手に組み合わせることで、一年を通して快適な寝床環境を整えることができます。

● シーツ・カバー(肌に直接触れる部分)

天然素材がおすすめです。
綿や麻、綿を使用したガーゼ素材は、肌触りが良く静電気も起きにくい点が特長です。

● 掛け布団

⚫ 春・秋:ポリエステル中綿(合成素材)
ほどよい保温力があり、扱いやすさも魅力です。

シェーンベルグでは、羽毛合掛ふとんもおすすめしています。
羽毛は天然素材ならではの優れた調湿性を持ち、気温差の大きい季節でも、暑すぎ ず、寒すぎない自然な温度バランスを保ってくれます。

⚫ 夏:薄手の綿ケット・麻ケット(天然素材) 通気性が良く、蒸れにくいため快適に使えます。

シェーンベルグでは、ユーカリ由来の繊維を使用した肌ふとんをおすすめしています。
吸放湿性に優れており、汗をかきやすい夏の夜でも余分な湿気をすばやく調整することで、ベタつかず、冷えすぎない快適な寝心地を保ちやすいからです。

⚫ 冬:羽毛(天然素材) 軽さと保温性のバランスに優れ、寒い季節に向いています。

● 敷きパッド

⚫ 夏:麻・綿パイル 吸湿性に優れ、さらっとした肌触りが特長です。

⚫ 冬:マイクロファイバーなど合成素材 保温性が高く、暖かさを重視したい季節に向いています。

シェーンベルグでは、アルパカ敷毛布や羽毛ベッドパッドなどの天然素材の敷寝具もおすすめしています。
体から出る湿気を吸収・調整し、寝床内の温度と湿度を自 然に整えてくれるからです。
冬は暖房や寝具の重ね使いで蒸れやすくなりますが、余分な湿気をため込まず、快適な状態が続きます。

● 枕

枕の場合、中材にウレタンやポリエステルなどの合成素材を用いて形状の安定性を持たせ、カバーには天然素材を選ぶことで、快適さと実用性のバランスを取りやすくなります。
一方で、天然素材の中材を使用した枕は、通気性や肌当たりのやさしさに優れ、寝ている間の湿気を自然に逃がしながら、頭や首まわりをやさしく受け止めてくれます。

8. まとめ

寝具選びでは、天然素材と合成素材を「どちらが良いか」という二択で考えがちです。
しかし実際には、素材ごとに特性があり、重要なのは優劣ではなく適材適所という考え方です。
天然素材は、吸湿性・放湿性に優れ、寝床内の湿度を整える力があります。
綿のやわらかな肌触り、麻の清涼感、ウールの温度調整力、羽毛の軽さと保温性など、天然素材ならではの心地よさは、睡眠時の快適性を高めてくれます。
また、丁寧に使うことで風合いが増し、長く付き合える点も天然素材の魅力と言えるでしょう。
一方で、合成素材は、軽さ・耐久性・扱いやすさに優れ、現代の生活スタイルに取り入れやすい素材です。
加工技術の進化により、高機能で快適なものも増えており、アレルギー対策やお手入れのしやすさといった面では、大きなメリットがあります。
天然素材と合成素材のどちらかにこだわるのではなく、季節や体質、使うシーンに合わせて、それぞれの特性を上手に取り入れること、それが自分にとって心地よい睡眠環境をつくるための、いちばんの近道と言えるでしょう。寝具を選ぶ際には、
 
⚫ 季節による温度・湿度の変化
⚫ ご自身の体質や肌質
⚫ 洗濯頻度や住環境

といった要素を総合的に考えることが大切です。
そして何より重要なのは、ひとつの素材にこだわりすぎないことです。
肌に触れる部分は天然素材で心地よさを重視し、中材には扱いやすい合成素材を選ぶなど、素材の特性を活かした組み合わせが、快適な睡眠環境につながります。
毎日の眠りが変われば、朝の目覚めや日中の過ごしやすさにも違いが生まれます。
ぜひ、ご自身の身体と暮らしに合った寝具選びの参考にしてみてください。 

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