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感染性胃腸炎やノロウイルス感染症などにかかると、静かに寝ていても気持ちが悪くなってしまうときがあります。トイレや洗面所に間に合わず、敷布団に嘔吐してしまったという経験を持つ人もいるのではないでしょうか。ここでは、敷布団に嘔吐してしまったときの対処法を紹介します。
洗えない敷布団とは?
基本的に、敷布団を自宅で洗おうとすると大変です。敷布団の中綿は、洗える素材と、洗えない素材に分けられます。とはいえ、素材としては洗えるものであっても、敷布団の重さや大きさを考えると自宅での洗濯は億劫になるのではないでしょうか。ましてや嘔吐物が付着していれば、尚更洗う気持ちにはなりにくいものです。
参考までに、洗える素材・洗えない素材について紹介します。コットンやポリエステルは洗える可能性がある素材です。特にポリエステルの敷布団は、軽くて乾きやすい傾向が見られます。一方、羊毛やキャメルを始めとする獣毛やウレタンなどは洗えません。
洗えない敷布団なら、嘔吐対策をすると安心
洗えない、または洗いにくい敷布団でも、上からカバーをかけてしまえば汚れるリスクを減らせます。嘔吐する心配があるときのみ、敷パッドや防水シーツなどで敷布団を覆って寝るとよいでしょう。敷パッドや防水シーツのみならば、汚れを取り除き消毒したあとに洗濯できます。
なお、「洗える敷布団なら嘔吐しても対処しやすい」と考えて、ポリエステルの敷布団を買おうとする人もいると考えられます。しかし、ポリエステルのような合成繊維の敷布団には、吸湿・放湿性が心配なものが多いためおすすめできません。寝具には、吸湿・放湿性、サポート力、弾力感などあらゆる性質や機能が求められます。洗濯性・衛生面に加え、多くの視点で敷布団を選びましょう。
洗えない敷布団に嘔吐したときに対処法
ここからは、敷パッドや防水シーツを使っている前提で敷布団に嘔吐したときの対処法を紹介します。厚生労働省がまとめた「ノロウイルスリーフレット」を参考にしているので、詳細はこちらからご覧ください。
1.嘔吐物を取り除く
まず以下のものを用意しましょう。
- マスク
- 使い捨て手袋
- ペーパータオル
- ゴミ袋を設置したゴミ箱
- ゴミ袋に入れたペーパータオルにかける塩素系消毒液(1000ppm)
まず防水シーツや敷パッドを敷布団からはがし、嘔吐物を覆い隠すようにペーパータオルを重ねます。続いて、中心にペーパータオルを集めるようにして嘔吐物を取り除きましょう。ペーパータオルはゴミ袋に入れ、消毒液をかけます。消毒液は、次亜塩素酸ナトリウムまたは家庭用の塩素系漂白剤を薄めて作ります。
感染性の症状による嘔吐であれば、処理する人に影響があるかもしれません。処理する人はマスクなど自分を守るアイテムを身に付け、処理後は手や指、爪の部分までよく洗いましょう。
2.防水シーツや敷パッドを消毒する
嘔吐物を取り除いたら、防水シーツや敷パッドを消毒します。消毒には、以下の2つの方法が挙げられます。
- 85℃で1分間以上の熱水洗濯
- 塩素系消毒液(200ppm)による消毒
消毒後に洗濯するときは、嘔吐した防水シーツまたは敷パッドを家族のものと分けましょう。普通の洗剤を入れた水でもみ洗いしてすすぎます。高温の乾燥機にかけると、殺菌効果が高まるためおすすめです。洗濯表示を見て、乾燥機の使用がOKならば試しましょう。
3.様子を見てクリーニング店に依頼する
嘔吐したときの防水シーツや敷パッドを受け入れてくれるクリーニング店は限られます。衛生上の理由により、嘔吐やし尿などで汚れた洗濯物は「指定洗濯物」として取り扱われます。指定洗濯物を洗えるクリーニング店は「指定洗濯物取扱施設」でしか洗えません。
ただし、自分である程度嘔吐物を処理していれば洗ってもらえる場合もあります。状況を説明してクリーニング店に相談してみましょう。また、敷布団にも汚れが染みこんでしまったのではと心配なときは、敷布団も一緒にクリーニング店に持ち込むことをおすすめします。上述したように敷布団を自宅で洗うことは大変です。可能なら専門店に頼んだ方がよいでしょう。
4.敷布団を捨てる
見た目にはきれいになっても嘔吐物の気持ち悪さが頭から消えない、という人もいるかもしれません。寝具を粗大ゴミとして捨てる場合は、嘔吐物がついたままでは回収してもらえません。自治体ごとのルールに従って捨てましょう。
防水シーツや敷パッドは、可燃ゴミとして捨てられる可能性もあります。可燃ゴミであれば嘔吐物が付いていても回収可能です。ただし、袋に二重に包んで捨てるなど、周囲や作業員を気持ち悪くさせない配慮が求められます。
洗えない敷布団に嘔吐したときの注意点
嘔吐したときには慌てがちです。しかし、間違った対応をすると状況が悪化する可能性があります。
1.消臭スプレーをかけない
消臭スプレーをかけても、臭いの元が消滅する訳ではありません。特に香り付きの消臭スプレーは避けましょう。いっときはいい香りがしますが、しばらくたつと香りはなくなってしまいます。また、嘔吐物の臭いと香りがまじりあって、余計に気持ち悪くなるかもしれません。
2.放置しない
放置すると、嘔吐物が乾燥します。エアコンを使っていると気流にのった乾燥物が室内に広がってしまいます。衛生面を考えて、早めに対処しましょう。
3.汚れを広げない
ペーパータオルで汚れをふき取る際には、汚れた面で何度も寝具を拭いてはいけません。また、汚れを拭き取るときは、外側から中心に向かって汚れを集めます。そうすることで、汚れが広がらずに済みます。
こすって汚れを落とそうとすると、汚れが繊維の内部に染みこみやすくなるため気を付けてください。
4.食器用洗剤・ハンドソープなどで消毒しようとしない
日常的に使っている食器用洗剤・ハンドソープなどでは、嘔吐物の消毒・消臭に対処できません。嘔吐物には「胃酸」という強酸が含まれるためです。食器用洗剤・ハンドソープは中性または弱アルカリ性です。強酸性の汚れを化学的に中和したい場合は、強アルカリ性の薬剤でなければ対応できません。
敷布団に嘔吐する原因は?
嘔吐しそうなサインが分かれば、敷布団に防水シーツや敷パッドを被せる目安になります。以下の状態が見られる場合は気を付けましょう。
- お酒の飲みすぎなどの暴飲暴食
- ストレス
- つわりによるもの
- 子どもや赤ちゃんなど成長の度合いによるもの
- 逆流性食道炎
- 感染性胃腸炎など消化器系の病気によるもの
- 偏頭痛によるもの
- その他の病気によるもの
また、嘔吐しそうなときは無理せず体をいたわり、病院の受診も検討してください。
嘔吐したときに重曹やクエン酸などは使える?
重曹やクエン酸、セスキソーダなどで消毒・消臭できないか、と考える人もいるでしょう。たしかにオンラインの記事を見ると、対応できると書かれたものもあります。しかし、感染症のリスクを考えると、この記事で紹介したような塩素系の薬剤で対応することをおすすめします。
シェーンベルグの馬毛敷ふとん
シェーンベルグの馬毛敷ふとんは、吸湿性・放湿性に優れています。職人の手によってしっかりカールされた馬毛は、サポート力が抜群です。なお、基本的に馬毛敷ふとんは自宅では洗えません。嘔吐の心配があるときは、防水シーツや敷パッドなどをかけて使用しましょう。
対策すれば洗えない敷布団でも安心!
基本的に敷布団は自宅で洗いにくいものです。嘔吐の心配があるときは、敷布団に防水シーツや敷パッドをかけて寝ましょう。嘔吐したときは嘔吐物を速やかに取り除き、塩素系の薬剤で消毒してから洗濯します。敷布団の購入を検討する際は、ぜひシェーンベルグの敷布団をご検討ください。