カートに商品が入っていません

「枕はいらない」
「枕を使うと首や肩がつらい」
このように感じた経験がある人もいるでしょう。
実際に、枕を外した途端に寝やすくなった、目覚めが良くなったという声も見られます。
しかし、枕がいらない方が良い状態が続くケースは多くありません。
首と頭を安定させる支点がないまま眠ると、寝姿勢を長時間保ちにくくなり、無意識のうちに筋肉へ負担がかかるためです。
枕なしが一時的に楽に感じるのは、枕が不要だからではなく、合っていない枕による不安定さが消えただけという場合がほとんどです。
本記事では、枕をいらないと感じる理由を整理しながら、枕なしのメリット・デメリットなどについて解説します。
枕がいらない方が良いということはない
枕がいらない方が良いという状態は基本的にありません。
首と頭を安定させる支点がないまま眠ると、寝姿勢を長時間保ちにくくなるためです。
一時的に枕なしが楽だと感じることはありますが、それは合っていない枕による不安定さが消えただけのケースがほとんど。
首の重さは想像以上に大きく、支えがない状態では筋肉が無意識に緊張します。
結果として睡眠の質が下がり、不調につながる可能性があります。
枕は不要なのではなく、合っていない枕を使っていることが問題です。
枕をいらないと感じている人の意見
実際に「枕はいらない」「枕を使いたくない」と考えている人の意見を見ていきましょう。
インターネットで検索したところ、以下の意見が見つかりました。
- 枕ありより枕がないほうが、首が痛くなく目覚めも良い
- どの枕を使っても首や背中が痛い
- 枕を使うと首肩が凝り頭が痛くなる
枕を使うことで不調を感じる人も一定数いるようです。
ただし、これらも基本的には「枕が合っていない」ことが原因だと考えられます。
枕なしが楽に感じてしまう理由

枕なしが楽に感じる最大の理由は、合っていない枕による不安定さが一時的に解消されるためです。
特に柔らかすぎる枕では、寝返りのたびに頭が沈み、持ち上がる動きが繰り返されます。
この揺れがなくなることで、枕なしの方が安定しているように錯覚してしまうのです。
実際には、首を支えているのではなく、支点が消えただけの状態です。
そのため「枕なし=良い」ではなく、「今の枕が合っていない」結果として楽に感じているだけなのです。
以下では、楽に感じてしまう理由について解説していきます。
首の不安定さがなくなる
合わない枕を使うと、寝返り時に首と頭がぐらつきます。
これは枕が沈みすぎる、または反発が強すぎることで起こります。
枕なしにするとこの揺れがなくなるため、首が安定したように感じてしまうのです。
ただし、安定しているのは動きが減っただけで、首が支えられているわけではありません。
前の枕が合っていなかった
枕なしが快適に感じる人の多くは、強い違和感のある枕を使っていたケースです。
そのため、枕を外した状態が楽に感じられます。
この場合、適切な枕に替えれば、枕なし以上に安定した寝姿勢を作れます。
体質的に枕が合わない
体質的な特徴によって、枕が合いにくい人は確かにいます。
代表的なのがストレートネック。
首のカーブが浅いため、一般的な枕を使うと首が持ち上がりすぎて負担になります。
また、後頭部が平らな絶壁頭蓋の場合、枕と頭の間にすき間ができやすく、頭が安定しません。
その結果、枕を使うほど首や頭が落ち着かず、枕なしの方が楽だと感じることがあります。
ただしこれは枕が不要なのではなく、形状や高さが体質に合っていないことが原因です。
うつ伏せ寝や寝返りによる原因
うつ伏せ寝が習慣になっている人も、枕を使わない傾向があります。
うつ伏せでは顔を横に向けるため、枕があると首のねじれが強くなりやすく、不快感につながります。
また、寝返りの回数が少ない人は、姿勢を変える頻度が低いため、枕による支点の必要性を感じにくくなります。
こうした睡眠姿勢の癖が、枕なしの方が自然だという感覚につながっているのです。
しかし、首が安定している状態とは必ずしも一致しません。
マットレスが柔らかい
柔らかすぎるマットレスを使っている場合も、枕がいらないと感じやすくなります。
体が深く沈み込むことで、首と頭の位置が自然と低くなり、そこに枕を足すと首が持ち上がりすぎるためです。
その結果、枕を外した方が楽だと感じます。
しかし、マットレスと枕のバランスが崩れている状態であり、枕そのものが不要という意味ではありません。
寝具全体の組み合わせが影響しています。
枕なしで寝るデメリット

「枕はいらない」
「枕を使うと寝にくい」
など、さまざまな意見はあるものの、基本的に枕なしで寝ることはおすすめできません。
なぜなら、いくつものデメリットがあるからです。
以下では枕なしで寝ることのデメリットについて解説します。
寝返りが打ちづらい
枕は寝返りの際、頭と体を回転させる支点です。
枕がないと頭部とマットレスの摩擦が大きくなり、寝返りに余計な力が必要になります。
その結果、同じ姿勢で眠る時間が長くなり、体の一部に圧が集中してしまうのです。
寝返りが減ることで血流や筋肉の緊張が改善されにくくなり、睡眠の質が低下しやすくなります。
寝違えや肩こり
枕なしで特に問題になりやすいのが首と肩への負担です。
横向きになった際、首と肩の間にある段差が支えられず、首の筋肉が引き伸ばされた状態になります。
睡眠中の無意識な動きによって筋肉が急に緊張し、寝違えを起こすことも。
こうした負担が積み重なると、慢性的な肩こりにつながりやすくなります。
いびきをかきやすい
枕がないと頭部が完全に水平になり、舌が喉側へ落ちやすくなります。
その結果、気道が狭くなり、いびきが出やすくなります。
特に首周りに厚みがある人では影響が出やすく、呼吸が浅くなることも。
いびきは睡眠の質低下だけでなく、周囲への影響も大きいため注意が必要です。
むくみやすくなる
枕で頭部をわずかに高くすることで、顔周りの血液やリンパの流れが促されます中过
枕なしで水平になると、重力の影響で顔に水分がたまりやすくなり、朝のむくみにつながります。
むくみやすい体質の人や睡眠時間が長い人ほど、変化を感じやすいです。
横向き寝が難しくなる
横向きで寝る場合、肩幅分の高さ調整が必要です。
枕がないと頭が下がり、首が大きく曲がった状態になります。
この姿勢では首と肩に強い負担がかかり、長時間横向きで眠ることが難しいです。
横向き寝が多い人ほど、枕なしの影響を受けやすいです。
枕なしで寝るメリット
枕なしの方が楽に感じる人がいるのも事実です。
合っていない枕を使っていた場合、枕による不安定さがなくなり、首が安定したように感じることがあります。
また、顔や首への圧迫が減り、寝ジワができにくいと感じる人もいます。
ただしこれらは一時的なメリットであり、枕を使わない状態が理想的ということにはなりません。
枕なしが向いているかを判断するチェックポイント

枕なしが合っているかどうかは、寝ている最中ではなく起床時の体の状態で判断できます。
睡眠中の違和感は無意識に補正されやすく、結果として朝の症状に表れやすいためです。
具体的には、以下を確認してください。
- 起きたときに首や肩の痛みが残っていないか
- 寝返りを打った記憶が極端に少なくないか
また、横向きになった際に首が傾き、頭の位置が安定しない場合は、枕なしが合っていない可能性があります。
一時的に楽でも、朝の不調や姿勢の崩れが続く場合は、枕の見直しが必要です。
起床時に首や肩に痛みが残っていないか
枕なしが合っていない場合、起床時に首や肩へ違和感が残ります。
睡眠中に首を支える構造がなく、同じ筋肉に負担が集中するためです。
例えば、寝ている間は問題なく感じても、朝になると首が重い、肩が張るといった症状が出るケースがあります。
これらは睡眠中に姿勢が崩れていたサインです。
枕なしが本当に合っている場合は、起床時に痛みやこわばりが残りません。
横向きになったとき首が傾いていないか
横向きで寝た際に首が下に落ちたり、逆に持ち上がったりする場合は注意が必要です。
肩幅による高低差を補えず、首の角度が不自然になるためです。
具体的には、横向きでしばらく過ごすと首の付け根に違和感が出る場合。
横向きでも首が一直線に保てているかが判断基準となります。
枕は使った方が良い

結論として、枕は使った方が良いといえます。
重要なのは枕の有無ではなく、首が安定して支えられているかどうかです。
それでも「枕があると寝づらい」と思う人は、ぜひ一度以下を読んでみてください。
枕はあった方が睡眠が安定する
枕なしが楽だと感じる人でも、首のカーブを支えるサポートは必要です。
仰向けでは首の下、横向きでは肩幅分の高さが求められます。
枕がない状態では頭の重さが首に集中し、長期的に見ると不調が出やすいです。
首だけを支える薄い枕や、高さ調整ができる枕を使うことで、枕なしより安定した睡眠が得られます。
枕の不調は、枕が合っていない可能性が高い
枕を使って不調が出る場合、枕そのものが合っていない可能性が高いです。
高さが高すぎても低すぎても、首は不安定になります。
このような場合、枕をやめるのではなく、寝姿勢や体型に合った枕へ見直すことで、枕なしよりも首が安定し、睡眠の質が向上します。
枕なしに関するよくある誤解
「枕なしが首に良い」という誤解もあります。
確かに枕をやめてから不調が改善されたというケースもありますが、元々の枕が合っていなかっただけの可能性が高いです。
大切なのは、誰にでも当てはまる方法は存在しないという前提です。
体格、寝姿勢、マットレス環境によって最適解は変わります。
以下では、枕なしに関するよくある誤解について解説します。
枕なしは首に良い?
一部の人にとっては、合わない枕を使い続けるより枕なしの方が負担が少ない場合があります。
しかしこれは例外的な状況です。
首を支えない状態が理想という意味ではありません。
首は頭の重さを常に支えているため、適切なサポートが必要です。
整体や医師が枕なしを勧めるケースはある?
専門家が枕なしを勧める場合は、短期間の調整や特定の症状に限定されます。
日常的な睡眠方法として推奨されることは少なく、多くの場合は枕の高さや形状の調整が前提です。
子どもは枕なしでも問題ない?
成長期の子どもは体重が軽く、首への負担も小さいため枕なしでも問題が起こりにくい傾向です。
しかし大人になると条件が変わり、同じ方法は通用しません。
年齢による体の違いを理解する必要があります。
「枕はいらない」は誤解
一部の人にとっては「枕はいらない」と感じるかもしれませんが、基本的に枕は必要です。
一時的に不調が改善されたとしても、それは前の枕が合っていなかっただけであり、「いらない」ということではありません。
自分に合った適切な枕さえ選べば、より良い睡眠を得られるはずです。
シェーンベルグでは、これまで枕が合わなかった人も快適な睡眠を得られる商品を揃えています。
オーダーメイド枕もありますので、ぜひ枕による不調を感じている人は試してみてください。

