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固綿敷布団とは?メリット・注意点・巻き綿の種類で変わる寝心地も解説

by 山内由佳 on September 16, 2022

「固綿」という材料を使った固綿敷布団。固綿とは、綿やポリエステルなどを固めた素材です。ここでは、固綿敷布団の特徴や、固綿を包む巻き綿の種類を解説します。固綿敷布団を活用するメリットや注意点も解説するため、敷布団選びにお役立てください。

 

固綿敷布団とは?

固綿敷布団とは、「固綿」という硬い素材を利用した敷布団です。固綿敷布団は、マットレスのような板状になった固綿を側生地で包んだタイプと、薄めの固綿を巻き綿で包んだタイプの2種類に分けられます。

 

固綿敷布団は巻き綿のみの敷布団よりも硬く、体の沈み込みを避けたい赤ちゃん用の敷布団によく利用されます。また、寝姿勢をきれいに保ちたい子どもや大人にも、固綿敷布団はおすすめです。

 

固綿敷布団の収納方法

固綿敷布団は、普通の布団のように折り畳んで収納できます。キルティングにより内部が分割された固綿敷布団を選ぶと、2つ折り、6つ折りなどに畳めます。

 

固綿が使われる理由

固綿が使われる理由は、敷布団のサポート力を高めるためです。寝具には吸湿性・放湿性などさまざまな特性が求められます。しかし、単一の素材を使っていると、寝具としての機能を十分に発揮できない可能性があります。

 

「吸湿性・放湿性などの特性はよくても、サポート力に不安がある。」そのようなときは、固綿の出番です。

 

固綿の形状は目的によって変わります。例えば、腰痛に配慮した固綿敷布団には、腰が当たる部分にのみ重点的に固綿が詰められています。また、体のフォルムに合う固綿を使うと、フィット感が高まり敷布団の体圧分散性の向上が可能です。

 

固綿に使われる素材

固綿に使われる素材は、主に以下のとおりです。

 

  • 綿
  • ポリエステル
  • 羊毛
  • ウレタン

 

これらの素材を熱で圧縮したり、樹脂でコーティングしたりすると固綿になります。

 

固綿敷布団の主な巻き綿素材のメリット・注意点

固綿敷布団に使われる主な巻き綿素材を、メリット・注意点を含め紹介します。同じ固綿敷布団でも、組み合わせる巻き綿により寝心地は大きく変わるため素材ごとの特徴を把握しておきましょう。

 

素材1.木綿(コットン)

寝汗をよく吸い、ほどよい弾力感のある木綿の敷布団は、昔から日本の家庭に親しまれてきました。

 

木綿の敷布団を使う際は、重みと放湿性の低さに注意しましょう。湿気を取り除くには天日干しが望まれますが、重さを理由にお手入れをあきらめたくなる人もいるのではないでしょうか。また、木綿のみの敷布団なら打ち直しをして長く使えますが、固綿敷布団の場合は打ち直しができない点にも注意しましょう。

 

木綿の敷布団については、以下の記事もご覧ください。

 

木綿の敷布団のメリット・デメリット│取り扱い方法・家庭で洗濯できない理由も解説

 

素材2.ポリエステル

ポリエステルの敷布団は、コストパフォーマンスに優れる点に加え、軽さや丸洗いできる点も評価されています。特にアレルギーに悩まされがちな人には、自宅やコインランドリーで洗えるポリエステルの敷布団がおすすめです。

 

一方、ポリエステルの敷布団には、調湿機能がありません。寝汗を吸収するパジャマやシーツを使わなければ寝苦しくなる恐れがあります。近年は、木綿や羊毛などを混ぜた混紡製の敷布団も登場しています。洗いやすく、吸湿性・放湿性にもこだわりたい場合は、混紡製の製品を検討してみてはいかがでしょう。

 

素材3.羊毛

羊毛の敷布団は、保温性と幾分やわらかな寝心地、吸湿性・放湿性がポイントです。温度と湿度を適正に保つため、羊毛の敷布団は季節を問わず快適に過ごせます。

 

個人差もあるかと思いますが、羊毛敷布団は購入してしばらくの間は臭いが気になる場合があります。また、獣毛ならではの悩みですが、羊毛はダニを寄せ付けやすい傾向です。寝具カバーを付けて清潔に使う、定期的にクリーニングに出すなどして衛生面に気をつけましょう。また、羊毛も木綿と同じく、固綿が入っている敷布団は打ち直せません。

 

羊毛敷布団については、以下の記事もご覧ください。

 

羊毛敷布団のメリットデメリットとは?魅力と購入時の注意点について

 

【自宅では洗えない!】固綿敷布団を洗いたいときの対応

固綿敷布団は、自宅では洗わない方が無難です。固綿は水に弱く、洗うと敷布団の形状が変わってしまう恐れがあります。必ずクリーニング業者に依頼しましょう。

 

そもそも、固綿の有無によらず敷布団は洗いにくいものです。乾いているときでも敷布団の重さは数kgほど。濡れた敷布団は、10kg以上にもなります。水を含んだ敷布団をベランダなどに持ち運んで乾かすことは大変です。また、しっかり敷布団を乾かさないと、臭いやカビ・ダニが発生する恐れもあります。

 

ポリエステルの敷布団なら洗えるはず、と考える人もいるかもしれません。たしかにポリエステル自体は洗濯性が良好ですが、固綿が入っていれば、やはり洗濯を避けましょう。仮に「丸洗い可能」と記載のある固綿敷布団でも、「クリーニング業者限定」の可能性があります。

 

固綿敷布団のメリット・注意点

固綿や巻き綿の種類を問わず、固綿敷布団全般のメリットと注意点を解説します。

 

固綿敷布団のメリット

硬さがあるため、赤ちゃんや子ども用の布団、腰痛持ちの大人用の布団には固綿敷布団がおすすめです。

 

マットレスタイプの固綿敷布団は、コンパクトに収納できる点もメリットといえます。特にポリエステル製の軽い固綿敷布団なら、定期的に持ち帰る必要がある幼稚園のお昼寝布団などに向いています。

 

固綿敷布団の注意点

固綿敷布団には、メンテナンスが難しい場合があります。上述したように固綿敷布団は洗えません。陰干し・天日干しは可能ですが、汚れないように注意して使いましょう。特に、赤ちゃんや子どもが使う敷布団は、寝汗やおねしょ、吐き戻しなどで汚れやすいものです。固綿敷布団は自宅では洗えないため、防水用のシーツを被せるなどして汚れ対策をするとよいでしょう。

 

また、固綿敷布団は打ち直しもできません。敷布団の目安は3~5年といわれています。寿命が近づいた固綿敷布団は、かさが減り寝心地が悪くなります。風通しをしても、臭いやジメジメした感じが取れない場合もあるため敷布団を新調しましょう。

 

【サポート力があり長く使える】馬毛敷ふとん

シェーンベルグの馬毛敷ふとんは、歴史あるオーストリアのmoosburger(モースブルガー)社でつくられた馬毛を採用。独自の製法で丁寧にカールさせた馬毛は、しっかりした弾力があり、吸湿性・発散性・通気性など寝具に必要な機能も兼ね備えています。

 

馬毛敷ふとんは畳でもベッドでも使え、腰痛を患っている人や、寝ている時間が長い人にも快適にお使いいただけます。また、馬毛は耐久性に優れる素材です。数年おきに馬毛をほぐすと、元のようにふっくらした質感を取り戻せます。

 

シェーンベルグでは、馬毛敷ふとんのメンテナンスも承っております。有料になりますが、洗濯にも対応いたしますのでお気軽にご相談ください。

 

馬毛敷ふとん

 

長く使えてメンテナンスしやすい馬毛敷ふとんもご検討ください

固綿敷布団には、熱や樹脂で加工した素材が使われています。しっかりしたサポート力が期待できるため、赤ちゃんや子どもに固綿敷布団で寝てもらいたい人もいるでしょう。大人でも、腰痛持ちの人には固綿敷布団が役立ちます。

 

ただし、固綿敷布団は自宅で洗濯できず、打ち直しができません。相性がよい固綿敷布団を見つけても、数年おきに買い換えることになるでしょう。

 

シェーンベルグの馬毛敷布団はサポート力に優れ、打ち直しをすれば半永久的に使えます。敷布団をお探しの際は、ぜひ馬毛敷ふとんもご検討ください。

 

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