カートに商品が入っていません
寒い冬は布団に入ってもなかなか体があたたまらないかもしれませんね。寒い時、足がひんやりして眠れない時に、「靴下をはいたまま寝る」人もいます。しかし、実際は素足で寝た方が、睡眠の質は上がるといわれています。
ここでは、寝る時に靴下をはかない方がよい理由を、どの程度の人が靴下をはいて寝ているかも踏まえて解説します。また、寝る時に靴下をはきたい人におすすめのものも合わせて紹介するので、寝る時の習慣を見直してみましょう。
寝る時に靴下をはく4つのデメリット
寝る時に靴下をはかない方がよい理由を解説します。
蒸れて気持ちが悪い
靴下をはいていると、寝汗が空気中に発散されず足が蒸れてしまいます。
「人は寝ている時にコップ一杯の汗をかく」と聞いたことはないでしょうか。寝ている時の体は、足を含め全身から汗をかき、体温調整を試みています。冬用の寝具は保温性が高く、エアコンもつけていれば次第に周囲の温度は上がります。そこで、あたたまりすぎた体を冷やすのが「寝汗」です。蒸れてジメジメすると気持ち悪く感じ、睡眠の質が低下します。
血行が悪くなる
ぴったりとした靴下をはいていると、しめつけにより血管が押さえつけられ血行が悪くなります。特に、締め付けの強い着圧ソックスはおすすめできません(メーカーによっては就寝用に特化した着圧ソックスが販売されています。寝る時に着用するなら、専門の商品を利用してください)。
冷え性が悪化する
もともと冷え性の人は、症状が悪化する恐れがあるため注意してください。前述のように、靴下をはいていると寝汗で足が蒸れます。汗が空気中に発散されれば適切に体温調整できますが、湿ったままの状態では過剰に熱が奪われてしまうでしょう。寝ている時は服や靴下を着替えられないため、風邪をひいたり冷え性が悪化したりする恐れがあります。
深部体温が下がらず入眠しにくくなる
靴下をはくと「深部体温」の下降が妨げられるため、入眠しにくくなります。深部体温とは、脳や内臓などを含む体内の温度のことです。
深部体温は、手足からの放熱で下降します。しかし、靴下をはいていると熱の放出が妨げられるため深部体温が下がりません。
寝る時に靴下をはく人は案外多い!
エアコン「Eolia(エオリア)」を製造販売するパナソニック株式会社が2023年に発表した「睡眠実態調査」によると、多くの人が靴下をはいたまま寝ていると判明しました。調査対象者は20~60代の男女550名で、20%が「靴下をはいたまま寝る」と回答しています。
「睡眠実態調査」では、靴下をはく以外にも間違った行動が浸透している状況が見て取れました。多くの人が実践しがちな以下の行動は、冷え性や寒さ対策として誤りです。
- 靴下をはいて寝る
- 寝る直前にお風呂に入る
- 厚着をする
- 一晩中湯たんぽを使う
- 一晩中電気毛布を使う
- 寝る前にお酒を飲む
- 化繊のフリース素材の寝間着
就寝時にはいても良い靴下の条件は?
ダメといわれても「靴下をはいて寝たい、いまさら習慣を変えられない」と感じる人もいるのではないでしょうか。寝る時にはいてもよい靴下の特徴を紹介するので、参考にして自分に合うものを探してみてください。
ゆるい履き心地の靴下
ゆるい履き心地の靴下なら、足をしめつけないため血行への影響を抑えられます。おすすめは自然にぬげてしまうくらいのゆるい靴下です。寝ている時はすでに全身あたたかくなっているため、わずらわしい靴下をぬぎたいと思って足を動かします。無意識でもぬぎやすいようなものを選びましょう。
天然素材の靴下
シルクやアンゴラウール、カシミヤを使った天然素材の靴下は吸湿性・放湿性に優れているため、寝汗をかいても蒸れずに暖かく、肌触りも良いためおすすめです。
5本指の靴下
5本指の靴下なら、指の間の汗も効率よく吸水するため蒸れを防ぎます。蒸れなければ足の臭い対策にもなるため普段使いしてもよいでしょう。
レッグウォーマー(足先を出せるもの)
足先が出ているレッグウォーマーなら、足からの熱の放出を妨げません。深部体温を下げられるのでスムーズに眠れます。
そもそも足先が冷えやすい理由は?
足が冷えやすい理由は以下のとおりです。
- 足は心臓から遠く離れているため
- 足付近には太い血管がないため
- 重力で血がひっぱられ、血流が悪くなりやすいため
足は心臓から遠く離れているうえに、腿のあたりにあるような太い血管がありません。しかも、寒い冬は血管が収縮するため、いっそう血の巡りが悪くなり足が冷えてしまいます。
また、足は体のなかでもっとも地面に近い部分です。血は全身をめぐっていますが、足先の血が心臓へと戻るには重力に逆らうエネルギーが必要です。足の部分の血流が悪くなるとむくみ、むくみが出るとさらに血流が悪化します。
寝る前までなら靴下をはいていてもOK
ここまで解説してきたように、寝ている時に靴下をはくことは基本的におすすめできません。ただし、寝る前までなら靴下をはいていた方が体をあたためられます。寝る直前まで足を温めておけば、靴下を脱いだ時に足先から熱を逃しやすく、深部体温がスムーズに下がり眠気が訪れます。
【言い伝え】寝る時に靴下をはいてはいけない理由
「寝る時に靴下をはいてはいけない」という言い伝えを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。言い伝えが発生した理由は、靴下をはいたまま寝るというだらしない習慣を戒めるためと、死に装束の「白い足袋」を連想させるためです。
ただし、ここまで紹介してきた入眠しやすさ・睡眠の質とは、言い伝えは関係ありません。とはいえ、迷信だからといって「靴下をはいて寝ても構わない」わけではないのが難しいところですね。
寒くて寝られない人はエアコンと寝具の見直しがマスト
寒くて寝られない人は、そもそもエアコンや寝具が季節に合っていない可能性があります。寝る少し前から寝室のエアコンをつけて室内・寝具をあたためておきましょう。保温性の高い寝具も活用しましょう。冬の睡眠環境を整えるポイントについて、詳しくはこちらもご覧ください。
寝る時の暖房はつけるべき?睡眠の質を高めるポイント・注意点など解説
シェーンベルグの敷ふとんとおやすみ靴下
シェーンベルグの馬毛敷ふとんは、程よい保温性を持ち、弾力性・吸湿性・発散性・通気性・耐久性とさまざまな特長を兼ね備えています。冬以外でも1年中使えて、フローリングでも畳でも、ベッドフレームの上でも快適に眠れます。寝具の見直しをしている人は、ぜひシェーンベルグの馬毛敷ふとんをご検討ください。
シェーンベルグのおやすみ靴下は素材と肌ざわりにこだわり、保温性の高い天然素材を使用しています。
ゆったりサイズでふくらはぎまで覆うブーツ型の靴下は非常に暖かく、吸湿性・放湿性に優れているため蒸れずに快適におやすみいただけます。
シェーンベルグのおやすみ靴下
靴下の素材や寝具の見直しであたたかい睡眠環境を
寝る時の靴下はおすすめできませんが、本記事で紹介したゆるい履き心地の靴下、天然素材の靴下などをお試しください。
また、あたたかく寝るため、エアコンの活用や、敷ふとんを始めとする寝具の見直しもおすすめします。