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ふんわりした羽毛布団は、やさしく、あたたかく体を包み込んでくれます。しかし、秋から冬にかけて活躍してくれていた羽毛布団を、暑くなってもそのまま使い続けてよいのでしょうか。
ここでは、夏用の羽毛布団を用意した方がよい理由や、羽毛布団の選び方、お手入れ方法などを解説します。参考にしてください。
夏用の羽毛布団(肌布団)を用意した方がよい2つの理由
夏用の羽毛布団を用意した方がよい理由を、掛け布団の種類や側生地の縫製に関して解説します。
1.本掛け布団・合掛け布団は夏に使うと暑すぎるため
そもそも掛け布団には、本掛け布団、合掛け布団、肌布団の3種類があります。それぞれの掛け布団は中綿の量や保温性が異なるため、快適に眠るには季節に応じた羽毛布団を選ぶことが大切です。
掛け布団を中綿の多い順に並べると、本掛け布団>合掛け布団>肌布団となります。夏は外の気温が高くなっており、寝室も暑くなっているはずです。中綿が少なく、薄くて軽い肌布団に変更した方が、涼しく眠れます。
2.側生地が暑い時期に適した縫製になっているため
暑い時期に適した縫製(キルティング)になっていることも、夏用の掛け布団を使った方がよい理由の1つです。
掛け布団の縫製には、市松キルト・一層立体キルト・二層立体キルトの3種類があります。そして、一般的な肌布団が採用する縫製が、市松キルトです。
市松キルトは上下の側生地が縫い合わされて、上から見るとブロック状に見えます。縫い合わされた部分の付近は中綿が薄いため、布団内の熱が外に逃げやすくなっています。特に側生地にメッシュ加工がなされていれば、通気性がよい分、涼しさを感じられるでしょう。
肌布団は肌寒い時期にも使える
このように、保温性の低い肌布団は夏におすすめです。しかし、肌布団が使える時期は夏だけではありません。少し肌寒さを感じるときも、肌布団は役立ちますよ。
梅雨や秋雨の時期など、朝晩の気温が下がりやすい時期にも肌布団は便利です。ほかにも、家族と一緒に同じ寝室で寝ている方には、エアコンの温度設定が合わないという方もいるのではないでしょうか。少しだけ寒いというときには、重ね着して眠るよりも肌布団を羽織った方が気持ちよく眠れます。重ね着すると寝返りを打ちにくくなり、睡眠の質が低下してしまいます。
夏にぴったりの羽毛肌布団の選び方は?
肌布団の中綿には、さまざまな素材が使われています。とはいえ、「冬には羽毛の掛け布団を使っていたので、夏も羽毛の肌布団を使いたい」と考える人もいるかもしれませんね。羽毛肌布団の選び方を、中綿(羽毛)の品質、側生地の素材や加工について解説します。
1.高品質なものを選ぶ
高品質な羽毛肌布団を選ぶ理由は、羽毛を使った寝具は品質の良し悪しが激しいためです。うっかり品質の悪い羽毛肌布団を選んでしまうと、寝心地が悪い、すぐにボロボロになる、悪臭がするといったトラブルの恐れがあるため、ご注意ください。
品質がよい羽毛肌布団を見極めるポイントは、ダウン率とダウンパワーです。ダウン率とは中綿に含まれるダウンの割合のことで、ダウン率が高い羽毛肌布団ほど高品質とされています。肌布団に限りませんが、羽毛布団にはダウンとフェザーが使われています。ダウンは軽くしなやかな素材で、フェザーは羽軸がありいくぶん硬めです。つまり、ダウンパワーが高い羽毛肌布団ほど、ふわふわな寝心地という訳ですね。
また、ダウンパワーの高い布団ほど、高品質です。ダウンパワーとは、羽毛1gあたりの体積のことです。ダウンパワーが高い羽毛布団ほど、ふんわりしています。
なお、「アイダーダック原産地証明書」や「国際ECOTEX(エコテックス®)マーク」などの証明書も、品質を見る手がかりになります。
2.側生地が天然素材のものを選ぶ
羽毛肌布団の側生地には、シルクやコットンを使ったものがおすすめです。天然素材の側生地は通気性・放湿性・吸湿性がよく、手触りもなめらかです。ポリエステルの側生地もありますが、放湿性・吸湿性が優れないためおすすめできません。
3.側生地がダウンプルーフ加工でないものを選ぶ
ダウンプルーフ加工は、羽毛布団特有の加工です。ダウンプルーフ加工の目的は、羽毛の吹き出しを防ぐことです。しかし、生地の表面を樹脂でコーティングしたり、生地の目をあえてつぶしたりすると、通気性が悪くなってしまいます。
基本的な羽毛肌布団のお手入れ
基本的な羽毛肌布団のお手入れについて、湿気の取り方と洗濯の仕方を解説します。冬用の掛け布団と共通する部分もあるかもしれませんが、いま一度おさらいしてみましょう。
1.湿気の取り方
朝起きたときにしばらく羽毛肌布団をそのままにしておいて、あとは定期的に陰干しをしましょう。放置しておくだけでも、放湿性の高い羽毛の肌布団からは湿気が飛んでいきます。除湿機やサーキュレーターをかけていれば、効率よく湿気を飛ばせます。
注意したいのは、天日干しです。羽毛肌布団の羽毛や、シルクを使った側生地は、日光で傷みやすいためです。天日干しをしなくても、羽毛肌布団の湿気は陰干しでも十分飛ばせます。
2.洗濯の仕方
そもそも大抵の羽毛肌布団は、自宅での洗濯が推奨されていません。布団メーカーやクリーニング店に相談すると、大切な羽毛肌布団を丁寧に洗濯してもらえます。
自宅で洗濯できる羽毛肌布団の場合は、大きめの洗濯ネットに入れて、型崩れを防出洗いましょう。また、素材を傷めないために、おしゃれ着用の洗剤を使います。
干すときは、かたよった羽毛を両手でほぐして陰干しします。水分が飛びきらないまま使うと、嫌な臭いが発生するためご注意ください。
バンブーは夏におすすめの肌布団素材
ここまで羽毛肌布団を紹介してきましたが、肌布団の素材でぜひ検討してほしい素材が「バンブー」です。バンブーは竹の繊維を利用した素材で、通気性がよく天然の防臭効果や抗菌作用があり、なにより洗濯できるというメリットがあります。
シェーンベルグの肌布団とお手入れ方法
ヨーロッパの高級寝具を取り扱うシェーンベルグは、バンブー肌布団と羽毛肌布団をご提供します。ここからは、それぞれの肌布団の特徴や魅力、お手入れ方法を解説します。
1.バンブー肌ふとん
シェーンベルグのバンブー肌布団は、中綿にバンブー繊維80%・コーン繊維20%を使用しています。側生地はリヨセルで、すべて天然素材で作られた肌布団です。サイズは、シングル150×210cmのみ。色とりどりのサークル柄がほっこりした気持ちにさせてくれる【Hoops】と、鮮やかなダリアの【Dahlia】の2種類のデザインからお選びいただけます。
天然の防臭効果や抗菌作用があり、洗濯もできるバンブー肌布団は、汗をよくかく方、アレルギーなどで衛生面が気になる方などにおすすめ。また、ユーカリの繊維を利用したリヨセルは、さらりとした触り心地です。
洗濯の際は、布団を傷めないように大きめのネットにいれてください。また、高温での乾燥は避けてください。
2.羽毛肌ふとん
シェーンベルグの羽毛肌ふとんは、「羽毛の宝石」と呼ばれるアイダーダックの羽毛を使ったものと、ホワイトグースダウンの羽毛を使ったものの2種類です。
アイダーダックダウンは温湿度調整機能に優れた羽毛です。シェーンベルグのアイダー羽毛肌ふとんは、アイスランド政府が発行する「アイダーダック原産地証明書」付きで、安心してご利用いただけます。
シェーンベルグの羽毛肌ふとん(グレードS・グレードA)は、ホワイトグースダウンを使用しています。グースの飼育環境に最適な地域の契約農場で育てられた羽毛を使用しており、「国際ECOTEX(エコテックス®)マーク適用品」を取得しています。
いずれの羽毛肌ふとんも、天日干しはわずかな時間に留め、自宅での洗濯はなるべくお避けください。やむを得ず洗濯する際は、乾かし方がポイントです。手で優しく羽毛をほぐしながら、様子を見ながら少しずつタンブル乾燥にかけましょう。
季節に合わせた肌布団で気持ちよい眠りを
暑くなってきたら、秋冬用の羽毛掛け布団から、夏用の肌布団に切り替えましょう。季節に合わせた掛け布団を選ぶことは、質のよい睡眠への第一歩です。また、必ずしも羽毛肌布団にこだわる必要はなく、バンブーなど他の素材も検討しましょう。
シェーンベルグは、バンブー肌ふとん、羽毛肌ふとんの2種類をご提供します。肌布団をお求めの方は、ぜひご検討ください。