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希少な天然素材「ロースハー(馬毛)」の高い機能性
希少な天然素材「ロースハー(馬毛)」とは?
ロースハーとは、馬・牛などのたてがみやしっぽの毛の総称でを指すドイツ語です。馬毛は古くより高級寝具・家具に中材としてマットレスやベッドパット、ソファなどに使われています。1頭の馬から採れるロースハー(馬毛)は非常に少なく、希少な天然素材です。
一度馬のたてがみやしっぽの毛を触った人なら分かると思いますが、ロースハー(馬毛)は弾力性があり、少しのことではへたりません。そのため、長年使い続けてもそのままの使い心地を維持でき、快適に使い続けられるのです。さらに、天然素材のなかでも抜群の機能性を備えているため、高級素材として扱われます。
ロースハー(馬毛)素材の寝具の寝心地
ロースハー(馬毛)はコシがあって弾力性が強いため、しっかり目の固さの寝具ができあがります。ふわっとした感覚よりもどっしりとした感覚のほうが強いです。自然なホールド感があり、快適な睡眠へと誘います。
ほかの天然繊維と比べて長い繊維であるため、独特のホールド感が産み出されるのです。豚毛や羊毛に比べてもロースハー(馬毛)は長く、毛の太さは根元が太く毛先になるにつれ細くなります。この形状を生かして洋服ブラシとしても重宝される素材です。
ロースハー(馬毛)の3つの特徴
ロースハー(馬毛)が高級品に使われるには、希少な素材であること以外に機能性に優れていることが理由として挙げられます。ロースハー(馬毛)の3つの特徴を知って、なぜ高級寝具や高級家具に使われるのかを確認していきましょう。
通気性・吸湿性・放湿性がトップクラス
ロースハー(馬毛)は、たくさんある素材のなかでもトップクラスに通気性・吸湿性・放湿性が高いです。寝具として優秀な機能を兼ね備えています。
たとえば、吸水性。シングルサイズのマットレスなら1台で50リットルほど吸水します。このように機能性が高い理由は、ロースハー(馬毛)が長い繊維であることと、人工的に着けたクリンプにあります。
クリンプとは、よじれや縮れのことです。ストレートなクリンプを人工的に付けることで繊維の間に空間ができ、通気性・吸湿性・放湿性といった寝具に欠かせない機能性がアップします。オールシーズン、快適な夜を過ごせるでしょう。
半永久の耐久性
ロースハー(馬毛)の耐久性は100年以上と言われており、半永久的に使えます。一度購入すれば生涯を通して使え、子ども、孫へと引き継ぐことも可能です。
1つのマットレスにおよそ50頭分の馬毛が使われており、しっかりとした密度があって丈夫です。長年使用し続けても素材の弾力性が失われることはほとんどなく、お手入れを繰り返すことで半永久的に使用できます。
手入れがしやすい
ロースハー(馬毛)は手入れがしやすい素材です。
こまめに枕の側生地やカバーを洗濯することで清潔に保てます。
機能を長持ちさせるには、湿度の高くない日に陰干してください。ロースハー(馬毛)が持つ天然の抗菌効果を持続させるためです。
通気性抜群のロースハー(馬毛)だからこそ、手入れがしやすいといえます。
シェーンベルグの上質なロースハー(馬毛)
シェーンベルグ では、オーストリアで約100年にわたって馬や牛のしっぽの毛を使った寝具作りをしているmoosburger(モースブルガー)社のロースハー(馬毛)を扱っています。
moosburger(モースブルガー)社はオーストリアのボーデン湖のほとりにアトリエをかまえ、「自然」「天然」をテーマに手間隙惜しまず上品質なロースハー(馬毛)を作り出すメーカーです。
創業以来、海草・草・ココナッツ・綿などの多様な素材で中綿づくりをしていましたが、1980年以降「ロースハー(馬毛)に勝る素材はない」とロースハーのみを扱うように事業変換をした経緯があります。
家族経営の小さな会社であるものの、ロースハー(馬毛)の品質へのこだわりは世界一と言っても過言ではありません。moosburger(モースブルガー)社は世界で唯一長いしっぽの毛を長いまま使うことで、高品質な寝具作りをしています。むしろ、少数精鋭だからこそこだわれるものづくりと言えるでしょう。
鞄や弓などに使用するロースハー(馬毛)の切れ端を寝具に使用することが一般的ですが、moosburger(モースブルガー)社では品質に対するこだわりから、長いまま加工をしているのです。
どのような加工をしているのか、次の章で確認していきましょう。
高品質なロースハー(馬毛)を生み出すための製造工程
ロースハー(馬毛)は、本来ストレートな毛です。しかし、そのままでは弾力性がないため、このまま枕やマットレスなどの寝具を作っても固くて快適な睡眠が得られる状態とは言えません。
そこで、ロースハー(馬毛)に強くカールを与えることで、弾力性のある繊維素材へと変化させます。moosburger(モースブルガー)社では高品質なロースハー(馬毛)の原毛を取り揃えていることはもちろん、製造工程にもこだわりがあります。
原毛
まずは、馬や牛のしっぽの原毛をほぐし機を使ってほぐします。このとき短い毛や切れ毛を見て分別します。
編み
ほぐした原毛を長い毛と短い毛に手で選別して、機械にかけてロープ状に編んでいきます。方向や長さを整えながら捻ることで、均一な品質を保つことが可能です。各工程に専門員が配属されており、機械を使っていても途中経過や仕上がり具合は専門員が目で見て確認します。
蒸し・乾燥
固くロープ状に編んだ原毛を高温で蒸すことで、強いカールがかかります。製品として使用したときに程よい弾力性が生まれ、半永久的に失われないロースハー(馬毛)独特のクッション性が生まれます。昔ながらの蒸し器を使うことで空気の流れが良くなり、均一に生されてムラが生じることを防具ことが可能です。
十分に蒸して強いカールがかかったら、厳しい環境条件のもとで丸2日間乾燥します。
ほどく
乾燥後、天然のカールがついた原毛をすべて手作業で丁寧にほどいていきます。ほどくと、綿状になっており、繊維として使えるようになっています。ほとんどの作業を手作業で行うのは、デリケートなロースハー(馬毛)を痛めないための配慮です。
カールのついた原毛をほどいたあと、手作業で程よい長さに分けられます。
綿(わた)化
ほどいた毛を機械でフリース状にします。長さのある高品質な毛は機械にかけず、さらに手でほぐして綿(わた)にし、弾力性を持たせます。
製品化
moosburger(モースブルガー)社では、手作業で原毛を製品に詰めていきます。あらゆる製品をて作業で行っており、丁寧な仕事ぶりが伺えます。
詰め方によって、弾力性や耐久性が異なるのもロースハー(馬毛)の特徴です。moosburger(モースブルガー)社が長年積み重ねてきたノウハウや技術がこの工程で活かされ、ほかの会社では真似できない製品ができあがります。
枕ひとつあたり約3〜4頭分、敷パッド1枚あたり約13頭分のロースハー(馬毛)が使用されており、贅沢な寝具が完成します。