カートに商品が入っていません
昔ながらの木綿の敷布団を使っている人は、ウレタンの敷布団と聞いてもピンとこないかもしれません。マットレスでは一般的なウレタンですが、実は敷布団として使う人も増えてきています。ここでは、ウレタンの敷布団について、種類やメリット・デメリット、寿命や使い方などを紹介します。
ウレタン敷布団の種類
ウレタン敷布団を検討するときは、素材と構造を見てみましょう。ウレタンは加工法によりさまざまな使い勝手を示す素材です。また、寝具を構成する他の素材との相性も寝心地を左右します。
ウレタン素材の反発力
高反発ウレタン
ウレタンは内部の気泡の多さで反発力が変わります。高反発ウレタンの敷布団には気泡の量が多く、寝転がると押し返される感触を楽しめます。
低反発ウレタン
低反発ウレタンは気泡が少なく、触ってみるとモチモチしている様子がわかります。低反発ウレタンの敷布団を押し込むと、なかなか元の形を取り戻しません。ウレタンが体の凹凸にフィットするので、体圧分散性が良好です。
敷布団の構造
ウレタンフォームを芯にした敷布団
比較的硬めのウレタンを軸にして、周囲を木綿やポリエステルで囲んだ敷布団です。固綿をやわらかい綿で包んだ「固綿敷き布団」と同じような構造をしており、見た目は昔ながらの敷布団とほぼ変わりません。このタイプの敷布団は、一つひとつの層にサポート力・クッション性・調湿性などの役割があり、トータルで寝具として機能しています。
ウレタンフォームを側生地で包んだ敷布団
ウレタンフォーム側生地で包んだ敷布団もあります。厚みこそ薄いものの、マットレスと呼ばれる場合もあります。このタイプの敷布団は折りたたみ可能で、コンパクトに収納できます。
ウレタン敷布団のメリット
ウレタン敷布団のメリットを紹介します。化学素材のウレタンはサポート力があり、断熱性も良好です。ダニのエサとなるタンパク質とは無縁で、お手入れも簡単です。
ウレタン敷布団のメリット1.サポート力がある
上述したように、ウレタンには低反発な素材と高反発な素材があります。高反発な素材を選ぶと、寝返りしやすく良い姿勢をキープできます。サポート力をより高めたい場合は、分厚い敷布団を選び、底付き感を抑えましょう。分厚いウレタンの敷布団には、フローリングでも寝られるほどのサポート力があります。
ウレタン敷布団のメリット2.ダニがつきにくい
ウレタンは天然繊維ではないため、ダニに食べられません。コットンやリネンのカバーをかけて使う場合でも、ダニはウレタンの内部までは入り混まないため安心です。シーツを頻繁に取り替えれば衛生的に使えます。
ウレタン敷布団のメリット3.メンテナンスに手がかからない
ウレタンの敷布団は、蒸れやすさは感じるもののウレタン内部に湿気が溜まるわけではありません。吸湿しないため、木綿の敷布団のように頻繁に干さなくても大丈夫です。また、「ウレタンフォームを芯にした敷布団」は心持ち軽く、上げ下ろしの苦労を和らげます。
「ウレタンフォームを側生地で包んだ敷布団」は、折りたたんで立てかけておけるため、クローゼット内に場所を取らず収納できます。やや重めではありますが、上げ下ろしをする労力を省けるでしょう。
ウレタン敷布団のメリット4.断熱性が高い
高反発ウレタンは内部に多くの気泡を含み、断熱性が高めです。冷気は床に溜まるため、フローリングや畳みに直接敷く敷布団には断熱性が求められます。いくら温かな羽毛布団をまとっても、敷寝具の断熱性が低ければ体の下から熱が逃げていきます。
ウレタン敷布団のデメリット
寝心地は良さそうなウレタン敷布団ですが、使っているうちに不具合感じてくるかもしれません。ウレタン敷布団のデメリットを紹介します。
ウレタン敷布団のデメリット1.重い
敷布団は軽いものでは3kg、重いものになると8kgを超えてくるものもあります。オンラインで売られている「ウレタンフォームを側生地で包んだ敷布団」のいくつかは、厚み5cmほどで約5kg程度でした。
一方、「ウレタンフォームを芯にした敷布団」は、10cmほどの厚みでも重さは約5kg程度。こちらはいくぶん軽めです。
ウレタン敷布団のデメリット2.蒸れやすい
ウレタン自体に湿気は溜まりません。ただし、基本的にウレタンは通気性が悪く、蒸れやすく感じるでしょう。シーツや敷パッドなどに通気性の良いものを選ぶと、寝苦しさは緩和されます。また、「ウレタンフォームを芯にした敷布団」は、巻き綿が多い分蒸れにくくなります。
ウレタン敷布団のデメリット3.洗えない
メンテナンスが簡単という点は良いのですが、裏を返すとウレタン敷布団は洗えません。ウレタンは水に濡れると加水分解を起こし、形が崩れてしまいます。クリーニングやコインランドリーでの洗濯はおろか、手洗いも辞めたほうがよいでしょう。ひどく汚れてしまうと、なすすべがない場合もあります。シーツや敷パッドを使用し、ウレタン敷布団本体を汚さないようにしましょう。
ウレタン敷布団のデメリット4.打ち直せない
ウレタン敷布団は寿命を迎えても打ち直せません。打ち直しとは、へたってきた布団をふっくらさせる方法です。木綿や羽毛、羊毛、馬毛などの天然素材の多くは打ち直しが可能です。素材をほぐし、汚れを取り、ダニなどを除去すると、元通りのふっくらとした布団に戻ります。敷布団を長く使いたい人は、天然素材の敷布団を検討しても良いでしょう。
ウレタン敷布団の寿命
ウレタン敷布団の寿命は「密度(重さ)」で決まります。ウレタンの密度が高いとつぶれにくく長寿命となります。ただし、単純に低反発のウレタン敷布団は長持ちする、というわけではないので気を付けましょう。
30kg/㎥程度の一般的なウレタン敷布団ならば、寿命は3~5年程度です。40 kg/㎥を超えると5年以上はもつ敷布団が多い傾向です。ちなみに、密度そのものがわからなくても、ウレタン敷布団の寸法と重さがわかれば自力で密度を求められます。
ウレタン敷布団の使い方
「ウレタンフォームを側生地で包んだ敷布団」の場合、使い方に悩む人もいるでしょう。汚れ防止や吸湿性のため、敷パッドやベッドシーツ、除湿シートなどを併用すると寝心地が良くなります。基本的に、分厚いウレタン敷布団を選ぶと、別途マットレスを用意しなくてもサポート性は十分です。ウレタンのデメリットをカバーするために、ほかの寝具と組み合わせましょう。
ウレタン敷布団と共に検討したいシェーンベルグの敷寝具
ウレタンの敷布団はサポート力やメンテナンス性に優れています。しかし、化学素材の宿命とも呼べるデメリットを考えると、天然素材の敷寝具も気になるのではないでしょうか。以下では、ヨーロッパの素材や寝具を取りそろえるシェーンベルグの敷寝具を紹介します。
馬毛薄敷パッド
ウレタンの敷布団と組み合わせる際には、馬毛薄敷パッドがおすすめです。カールした馬毛はほどよい弾力感で、ウレタンのデメリットである吸湿性をカバーしつつ、サポート力も邪魔しません。ウレタンに限らず、どのようなマットレスや敷布団とも併用が可能です。
馬毛敷布団
サポート力のある敷布団を求めているなら、ウレタンの敷布団ではなく、馬毛敷布団も検討しましょう。馬毛敷布団は、ウレタンが苦手な吸湿性・発散性をカバーし、しっかりと体をサポート。寝たきりの人、肉体的な疲労が溜まっている人でも快適に横になれます。
ウレタンも良いけれど、天然素材の敷寝具もおすすめ
ウレタンは、反発力を自在に調整できる便利な化学素材です。サポート力に優れるウレタン敷布団ですが、蒸れやすい、打ち直せないなどはデメリットといえるでしょう。サポート力に優れる寝具をお探しなら、ぜひ、シェーンベルグの天然素材の敷寝具もご検討ください。高級寝具メーカーのシェーンベルグは、馬毛の薄敷パッドや敷布団をはじめとし、素晴らしい天然素材の敷寝具を取りそろえています。きっと、心地よい眠りを叶える敷寝具を見つけられるでしょう。