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羽毛の見分け方とホワイトグースダウンの特徴│
ダウン率・ダウンパワーも解説

by sysstaff on March 14, 2022

 

羽毛の見分け方とホワイトグースダウンの特徴│ダウン率・ダウンパワーも解説

 

羽毛布団には、数十万円以上するものも珍しくありません。それだけのお金を出すからこそ、高品質な商品を選びたいものです。羽毛布団を選ぶ際は、どのようなポイントに気を付けるとよいのでしょうか。 

 

ここでは、羽毛布団の購入を検討中の人に、上質な羽毛の選び方を紹介します。高品質な羽毛として名を馳せるホワイトグースダウンについても解説するので、羽毛布団選びにお役立てください。 

 

良い羽毛とは? 

良い羽毛を選ぶ際には、水鳥の生育環境・羽毛の種類・ダウン率・ダウンパワー・洗浄や選別過程などを確認することがポイントです。以下では、それぞれの要素について解説します。 

 

水鳥の生育環境 

寒暖差の激しい地域で暮らす水鳥ほど、質の良い羽毛を蓄えています。寒さから水を守ろうと、保温性の高い羽毛が育つためです。 

 

特に質の良い羽毛が取れる地域を「ダウンベルト」と呼びます。ダウンベルトは北緯45~53度に位置し、ポーランドやハンガリー・アメリカ・中国西部・カナダなど、あらゆる地域にまたがり羽毛が採取されています。 

 

ただし、ダウンベルトで採れた羽毛であっても、上質とは限りません。羽毛の処理方法がずさんであれば、品質は低下してしまいます。また、産地を偽装している商品もあります。 

 

羽毛布団を選ぶ際は、産地に加え、機能性も重視しましょう。ダウン率・ダウンパワーなどに着目すると、質の良い羽毛を見わけられます。 

 

羽毛の種類 

羽毛にはダウンとフェザーがあります。ダウンは、水鳥の胸の部分から、フェザーは翼や腹部から採集されます。 

 

ダウンは、素材の隙間にたくさんの空気を蓄えます。空気が断熱材となり、保温性が良好です。吸湿性や通気性も優れています。なお、一羽の水鳥から採れるダウンはほんのわずかであり、ダウンはフェザーよりも価格が割高です。 

 

羽軸があるフェザーは、ダウンよりもコシがあり、重めです。ダウンが羽毛布団や枕などの寝具に使われる一方、フェザーはクッションなどに使われます。 

 

ダウン率 

羽毛布団には、ダウンとフェザーをミックスしたものが詰まっています。ダウン率を見ると、素材の割合がわかります。 

 

ダウン率の目安 

羽毛布団の品質表示を見ると、必ずダウン率が記載してあります。ダウン率が50%以下のものは羽根布団、ダウン率が50%以上のものは羽毛布団です。ダウン率が高くなるほど、保温性と吸湿性が向上します。 

 

寝心地を求めるならば、ダウン率が90%以上の羽毛布団を選びましょう。ダウンが少ない羽毛布団は吸湿性が悪く、寝汗で蒸される場合があります。また重みのあるフェザーの割合が増えることで、重量感も増します。 

 

※参考:羽毛ふとんの豆知識 Q&A│日本羽毛製品協同組合 

 

ダウン率が高ければ良い羽毛布団とは限らない 

ダウン率にのみ注目すると、質の悪い羽毛布団を選んでしまうかもしれません。ダウン率には許容誤差という概念があります。ダウン率100%の羽毛ふとんには、1%までの誤差が認められています。100%以下の布団では、5%までが許容誤差です。また、メーカーによっても許容誤差の基準は異なります。 

 

「ダウンの実力」を見積もるためには、以下で紹介するダウンパワーや、洗浄・選別過程にも注目しましょう。 

 

ダウンパワー 

羽毛の見分け方とホワイトグースダウンの特徴│ダウン率・ダウンパワーも解説 

ダウンパワーについて、目安や計算方法を紹介します。 

 

ダウンパワーの目安 

ダウンパワーとは、ダウンのふくらむ力を示す指標です。ダウンには寒いほどふくらむ性質があり、ダウンパワーが大きい羽毛ほど保温力が高いと言えます。 

 

羽毛布団には、「○○dp」といった表記があります。これがダウンパワーです。弾力感を求めるなら、「400dp」以上の商品がおすすめです。 

 

国産の羽毛布団に限りますが、日本羽毛製品協同組合が発行するゴールドラベルでも、ダウンパワーがわかります。 

 

ダウンパワーの計算方法 

ダウンパワーの計算方法は、日本とヨーロッパで少々異なります。以下では、日本のJIS企画により定められた方法を紹介します。 

 

1.30の羽毛を用意する 

2.羽毛を内径29cmの円筒に自然落下させ、底面に達するまで待つ

3.93gの円盤を羽毛の上に置く

4.2分後、円盤までの高さを計測し、羽毛の体積を算出する

5.羽毛1gあたりの体積の値を計算し、ダウンパワーとする 

 

※参考:かさ高性(ダウンパワー)│日本繊維製品品質技術センター 

 

洗浄や選別過程 

水鳥から採取された羽毛は、洗浄によりゴミや汚れを取り除きます。また、タンパク質由来の汚れをきっちり落とすほど、羽毛のニオイを抑えられます。 

 

洗浄後の羽毛は高熱で乾燥し、冷却後に選別されます。目的に応じた羽毛を選ぶことで、高品質な商品を作れます。 

 

ダウンボールの構造と機能性 

ダウンボールとは、ダウンが寄り集まった綿毛のような物質です。ダウンボールは髪の毛よりもはるかに細い毛で構成されており、隙間に空気をふんだんに蓄えます。空気が断熱層となるため、羽毛は高い保温性を発揮します。 

 

羽毛は、吸湿・放湿機能も抜群。じつは、調湿機能もダウンボールのおかげです。湿気によりダウンの膨らみは変わり、通気性にも影響を及ぼします。空気の出入りにより、自然と羽毛布団内の湿度が一定に保たれるというわけです。 

 

【ダウンの品質以外】羽毛布団の品質を左右する要因 

羽毛布団の品質は、中の素材以外にも左右されます。ダウンの特性を活かせるよう、側生地・縫製にもこだわりましょう。 

 

側生地 

側生地には、天然素材のコットンやシルク、化学繊維のポリエステルなどが使われます。ダウンの特性を活かすには、コットンやシルクがおすすめです。ただし、シルクは値段が高く、扱いも大変。日常的に使うなら、コットン製の側生地がおすすめです。 

 

縫製 

おもな縫製には、立体キルティング加工と、ダブル立体キルティング加工が挙げられます。立体キルティング加工とは、羽毛布団内をブロックに区切り、羽毛を充填していく縫製です。羽毛の位置がずれにくいため、保温性が良好です。 

 

ダブル立体キルティング加工では、キルティング加工が2段になっています。羽毛布団の厚みが増すため保温性は向上します。ただし、通気性が落ち、蒸れやすくなるため気を付けましょう。 

 

高級な羽毛 

羽毛の見分け方とホワイトグースダウンの特徴│ダウン率・ダウンパワーも解説  

高級な羽毛を3つ紹介します。寝具メーカーのシェーンベルグでは、ホワイトグースダウンと、アイダーダックダウンを取り扱っています。 

 

ホワイトグースダウン 

ホワイトグースは、ハンガリーやポーランドなどに生息する水鳥です。ホワイトグースダウンは、ボリューム・保温性・吸湿性・放湿性など、寝具で重宝されるあらゆる機能を有します。 

 

シェーンベルグでは、ホワイトグースの冬毛のみを採取しています。水鳥がのびのび暮らせるよう環境を整備し、丁寧に洗浄・選別を実施。高品質な羽毛のみで寝具を作っています。 

 

マザーグースダウン 

マザーグースダウンとは、「親鳥から採取される羽毛」の総称です。成長したマザーグースからは、大きな羽毛が採れます。ダウンボールも一般的なグースより大きく、保温性が良好です。しっかりした羽毛が採れるため、耐久性も申し分ありません。 

 

アイダーダックダウン 

アイスランドに生息するアイダーダックから採れる羽毛は、「羽毛の宝石」と呼ばれています。アイダーダックは、巣を自身の羽毛で飾り卵を温めます。羽毛は、卵が孵化したあとにようやく採取されます。アイダーダックに負担をかけない、やさしい採取方法と言えるでしょう。 

 

シェーンベルグでは、一級品のアイダーダウンのみを厳選しています。品質重視で作り上げる寝具は、快適な睡眠を約束します。 

 

上質な羽毛の寝具で快眠を。側生地や縫製にもこだわりましょう 

羽毛布団を選ぶ際は、水鳥の種類・ダウン率・ダウンパワー・洗浄や選別過程を重視しましょう。また、側生地や縫製も注目すべきです。 

 

シェーンベルグでは、ホワイトグースダウンやアイダーダックダウンの羽毛布団を提供します。あたたかくふわふわの羽毛布団で、気持ち良くお休みください。 

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