カートに商品が入っていません
睡眠は身体を休めるだけでなく、記憶の整理や気分調節、免疫機能の増強など、さまざまな面で生活に関わっています。質の高い眠りを得るためには、睡眠環境を整えることが大切です。リラックスして眠れる環境を整えるために、まずは枕の素材に注目してみましょう。
枕は素材によってさまざまな特徴があり、やわらかさ、通気性、吸湿性、耐久性、お手入れのしやすさなどが違います。この記事では、枕の素材の種類と特徴を解説するので、ぜひ枕を選ぶ際の参考にしてください。
枕に使われている素材の特徴
市販の枕によく使われる11種類の素材について、それぞれの特徴を解説します。
ポリエステルわた
ポリエステルをわた状に加工した人工繊維です。ふんわりとしてボリュームがあるのが特徴で、クッションや枕によく使われます。メリットは軽量かつ安価で、カビや虫に強いことです。
簡単に丸洗いができますが、使っているうちに弾力性がなくなりボリューム感が減るため、1~3年を目安に買い替えましょう。
なお、ポリエステルわたには、通気性と弾力性に優れた「コンフォロフトわた」や、頭にフィットしやすい「粒わた」など、特殊加工を施した種類もあります。
羽根
水鳥の羽根を使用した天然素材です。軸のある羽根(フェザー)を使用しているため、ふんわりとやわらかな感触で、高級感のある独特な寝心地を楽しめるでしょう。通気性が良く吸湿・保湿・発散性に優れているので、1年中快適に使えます。
ただし、安価なものは独特の匂いを感じることがあります。匂いに敏感な方は、質の高い枕を選ぶとよいでしょう。また、天然素材のためアレルギーにも注意が必要です。
羽根はとてもデリケートな素材のため、基本的に水洗いができません。月に2~3回ほど、風通しの良いところで陰干しをしてお手入れしましょう。
汚れてしまったら部分的に洗剤をつけて洗うことも可能ですが、どれほど気を付けて洗っても劣化は避けられません。汚さないことを前提とし、枕カバーをつけるなどして対策してください。
羽毛
水鳥の胸部分(ダウン)を使用した天然素材です。羽根枕とはダウンとフェザーの使用率が異なり、羽毛枕はダウンの使用率が51%以上の枕を指します。
羽根と同じようなやわらかい感触が特徴で、優れた吸放湿性が魅力です。ダウンの割合が多いほど軽くてふんわりとしているため、寝心地もよいでしょう。お手入れ方法や取り扱いの注意点は羽根枕と同じです。
低反発ウレタン
モチモチとした独特の触り心地をした、スポンジ状の素材です。ゆっくりと沈み込むフィット感で頭や首、肩をやさしく支えます。体圧分散効果が高いため、睡眠時の負担を軽減できるでしょう。ただし、気温が下がると硬くなり、夏は蒸れやすいのが難点です。
また、低反発ウレタンは水洗いができません。低反発ウレタンは水にぬれると加水分解という化学反応が起こり、強度が低下して破れやすくなってしまうからです。このように、清潔さの維持が難しい素材ですが、難点を改良した商品もあり人気を集めています。
スノー低反発
ウレタンを粉砕した素材で、ウレタン素材のモチモチとしたフィット感と羽根枕のようなふんわりとした感触が魅力です。
低反発ウレタンよりも通気性が良く蒸れにくいので、暑い季節も使用しやすいでしょう。ただし、低反発ウレタンと同じく水洗いはできません。風通しの良いところで陰干しをして、清潔に保ってください。
高反発ウレタン
高反発のスポンジ状の素材で、ラテックスとも呼ばれます。ウレタン独特のやわらかさに加えて、弾力性もある素材です。低反発ウレタンにはない弾力性のおかげで、寝返りもしやすくなっています。通気性が良く、気温による硬度の変化が少ないことも特徴です。
お手入れ方法は他のウレタン素材の枕と変わりませんが、紫外線によって劣化する性質があります。お手入れ時には特に、直射日光に気を付けましょう。
クラッシュラテックス
合成ゴム(シンセティックラバー)とナチュラルラテックスを細かく砕いた素材です。高反発性と弾力性が特徴で、ふんわりとやわらかい寝心地を楽しめます。
注意点は、使用し始めたときにラテックス特有のゴムに似た匂いがすることです。また、水洗いはできないため、風通しの良いところで陰干しをしましょう。
そばがら
そばの実の殻を乾燥させた天然素材です。通気性や吸湿性に優れており、日本では古くから枕の素材として使われています。価格もそれほど高くないため、今でも根強い人気がある素材です。重量感のある硬めの感触で、しっかりとした枕が好きな方に好まれます。
ただし、湿度が高いとカビが生えたり、虫が発生したりするため注意が必要です。できるだけこまめに天日干しをして乾燥させましょう。
また、使用しているうちにそばがらがつぶれて粉が出てくることがあるため、ぜんそくやアレルギーの方には不向きです。
パイプ
ストローを小さく切った形状の素材です。通気性が抜群で、虫食いの心配がありません。また、使用するストローの硬さや大きさによって、さまざまな種類があることも特徴です。パイプのごつごつした感触や音が気になる場合もあるので、購入の際は実際に触って確かめるとよいでしょう。
パイプ素材は水洗いが可能で、いつでも清潔に保てます。耐久性が高く他の枕と比べて寿命が長いので、買い替えの頻度を減らせることもポイントです。
ビーズ
超極小の発泡スチロールをビーズ状にした素材です。独特の触り心地から、クッションにもよく使われています。素材の粒が小さいため枕の形が自在に変化し、身体にしっかりとフィットするのが特徴です。
通常、枕を長く使用すると素材のほうがダメージを受ける傾向にありますが、ビーズ枕はビーズを覆う生地のほうがダメージを受けやすくなっています。そのため、多くの場合はビーズの寿命よりも生地の寿命が先に来るでしょう。また、熱がこもりやすく安定性がないのも難点です。
一部の商品を除いて水洗いができないため、風通しの良いところで陰干しをしましょう。
コルマ・ミニボール
内部が空洞のプラスチックボール素材です。直径1cm程度の小さなボールの一つひとつに穴が開いているため、通気性に優れています。耐久性も高く、水洗いや天日干しも可能です。
ただし、素材が動くとゴロゴロとした音がするため、音に敏感な方は注意しましょう。
シェーンベルグの高品質枕に使われている素材について
シェーンベルグで取り扱っている枕には、馬毛(ロースハー)やアルパカ素材など希少価値が高く、まだ日本ではあまり使われていない素材も多くあります。
馬毛(ロースハー)
オーストリアで人気の素材で、120年以上の歴史があります。独特の弾力性があり、吸湿性や通気性に優れているのが特徴です。日本ではあまり馴染みがなく、希少価値の高い素材といえるでしょう。
ロースハー枕は硬すぎずやわらかすぎない適度な感触で、抜群の寝心地を誇ります。弾力性のある素材が頭や首をしっかり支えるため、寝返りが多い方や横向き寝が多い方におすすめです。耐久性も高く、適切なケアを行なえば半永久的に使用できます。
アルパカ素材
アルパカの原毛を用いた天然素材で、馬毛と同じく、日本ではあまり出回っていません。ふんわりとした感触で、フィット感の良さが特徴です。
獣毛のなかでも軽量なアルパカの毛は肌触りがやわらかく、ほど良い弾力性があります。繊維がとても細長いことで保湿性や吸湿発散性にも優れているため、年間を通して快適に使用できるでしょう。水や塵などの汚れに強く耐久性のある素材なので、お手入れも簡単です。
まとめ
この記事では、枕に使われる素材を13種類ご紹介しました。それぞれにメリットやデメリットがあるため、特徴を知ったうえで上手に素材を選びましょう。素材のにおいや枕の感触は、販売店などで実際に触って確かめるのがおすすめです。
なお、ここではシェーンベルグで取り扱っている枕の素材として、馬毛(ロースハー)やアルパカ素材などをご紹介しましたが、この他にも素材はあります。睡眠の質を高めるためにも、自分に合った素材を見つけて生活に取り入れてみてください。