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【種類豊富】生地の織り方と特徴│構造や触り心地・寝具によく見られる織り方も紹介

by writer on November 08, 2021

【種類豊富】生地の織り方と特徴│構造や触り心地・寝具によく見られる織り方も紹介

寝具や衣服、雑貨などに使われる生地は、じつにさまざまな織り方で構成されています。ここでは、生地の織り方にはどのような種類があるのか気になる人に向け、織り方の種類や特徴を紹介します。寝具によく使われるコットン生地については特に詳しく解説するため、寝具選びの参考にしてください。

織物と編み物の違い

生地は、織物と編み物の2種類にわけられます。織物とは、たて糸とよこ糸が交錯してつくられた生地を指します。織物は糸同士の間隔が狭いため、生地の耐久性が強く毛玉ができにくい傾向です。一方、通気性の低さは編み物に劣ります。

編み物は、ループ状になった糸で構成されるタイプの生地です。編み物は空気を多く含み、ふんわりとした手ざわりが特徴です。織物に耐久性は負けますが、伸縮性や通気性は編み物のほうが優れています。

生地の基本の織り方は3種類

織物にはさまざまな種類がありますが、基本の織り方は、たったの3種類しかありません。

「平織り」は、たて糸とよこ糸を交互に組みあわせていく手法です。「綾織り(斜文織り)」は、たて糸あるいはよこ糸を、2~3本飛ばして織る手法です。また、綾織りよりもさらに飛ばす糸の数が多い場合は「サテン織り((朱子織り・繻子織り)」になります。

3種類の基本の織り方を組み合わせたり、糸の素材・色・太さなどを変えたりして、多くの織物がつくられています。

平織り

【種類豊富】生地の織り方と特徴│構造や触り心地・寝具によく見られる織り方も紹介

たて糸とよこ糸が規則正しく交差した平織りについて、生地の特徴や、代表的な織り方と織物の種類について紹介します。

生地の特徴

平織りは、もっとも多くみられる織り方です。コットンからなる「ギンガム」や「ブロード」、シルクを使った「羽二重」や「シフォン」、毛織物の「モスリン」など、知名度の高い生地の多くが平織りです。

平織りは頑丈で摩擦に強く、表裏の区別がありません。また、平織りは糸が交錯する回数が多いだけに、空気の通り道が多く通気性に優れます。

代表的な織り方・織物

オックスフォード

オックスフォードは、たて糸・よこ糸とも2本ずつ交錯する織り方です。糸を1本ずつ交錯させる基本的な平織りよりも隙間が多いため、通気性が良好でやわらかい仕上がりになります。ほどよい光沢とややかっちりした雰囲気が特徴で、カジュアルなファッションや日用品によく用いられます。

ブロード

オックスフォードよりもややフォーマルな印象を与える生地が、ブロード(ポプリン)です。ブロードは、オックスフォードよりも目が細かく、高級感があります。

シャンブレー

細かいドットのような模様の平織りが、シャンブレーです。シャンブレーは、たてに色糸、よこに漂白した糸が使われています。

ギンガム

ギンガムというと、日本では「ギンガムチェック」という呼び名が一般的です。しかし、本来のギンガムは、染めた糸でチェックやストライプを表現した織り方を指します。

キャンバス(帆布)

船の帆に使われていたことから、キャンバスは帆布とも呼ばれています。キャンバスは太めの糸を組み込んだ重厚感が特徴で、耐水性があり頑丈です。コットンやジュートのような天然素材がよく使われるキャンバスは、ナチュラルな風合いを好む人に人気です。

サテン織り(朱子織り・繻子織り)

【種類豊富】生地の織り方と特徴│構造や触り心地・寝具によく見られる織り方も紹介

艶やかな光沢と手ざわりが特徴的なサテン織りについて、生地の特徴や、代表的な織り方と織物の種類について紹介します。

生地の特徴

サテン織りは、光沢感と高級感に優れる生地です。サテンのきらびやかな雰囲気の秘密は、タテ糸またはヨコ糸の「浮き」。サテン織りは、糸が浮いている方向に沿って光沢を発揮します。シワになりにくくドレープ性が高いサテン織りですが、摩擦には弱いため丁寧に取り扱いましょう。浮いている糸はひっかかりやすく、生地が傷んでしまいます。

サテン織りは、ドレスや、ジャケットやコートの裏地などによく用いられます。また、衣料品についているタグにも、サテン織りが使われがちです。

代表的な織り方・織物

サテン織りの生地は、平織りと比べると種類が少なめです。以下では、天然素材と合成繊維にわけて、サテンの特徴を紹介します。

天然素材のサテン

天然素材のサテンに使われる代表的な素材に、ワタの花から採取されるコットンや、蚕のマユを加工したシルクなどが挙げられます。天然素材は吸湿性・保湿性が高く、静電気が起こりにくい傾向です。また、シルクのは、日光に当てすぎると黄色く変色する場合があるため気をつけましょう。

サテンはもともとデリケートな素材ですが、天然素材の場合は、より丁寧な扱いが求められます。特に洗濯をする際は、生地の摩擦や縮みに注意しましょう。

合成繊維のサテン

合成繊維のサテンは、ポリエステルやナイロンなどでつくられます。合成繊維は日常的なお手入れがしやすく、気兼ねなく洗濯機に入れられます。また、合成繊維は乾きが早く、シワにもなりにくいうえに型崩れもほぼ起きません。

美しい質感が魅力のサテンですが、天然素材は少々値がはって購入がためらわれる人もいるかもしれません。その点、合成繊維は割安なものが多く、気軽に買いやすい点も魅力です。

なお、肌触りに関しては天然素材に分があります。また、秋から冬にかけて、合成繊維のサテンは静電気が発生しがちです。

綾織り(斜文織り)

【種類豊富】生地の織り方と特徴│構造や触り心地・寝具によく見られる織り方も紹介

「ツイル」とも呼ばれる綾織りについて、生地の特徴や、代表的な織り方と織物の種類について紹介します。

生地の特徴

綾織りの生地には、表面に斜めの筋があります。筋の太さは交錯させる糸の本数により変わり、さまざまな種類の生地がつくられます。

綾織りは、糸の交差が平織りに比べると少ないため、やや耐久性は落ちます。一方、綾織りは伸縮性に有利で、シャツやジーンズなどの衣料品によく用いられます。

代表的な織り方・織物

デニム

デニムは、よこ糸が白糸で、たて糸に色味のある糸を使った生地です。なお、たて糸は、中心部は白いままです。

デニムの魅力は、使い込むごとに変わりゆく風合い。デニムの表面はほぼたて糸で覆われており、最初は濃い色が目立ちます。ただし、洗濯するたびにたて糸の色が落ち、しだいにこなれた印象にかわっていきます。デニムの魅力は、染色技術と織り方にカギがあるといえるでしょう。

ダンガリー

ダンガリーはデニムとは違い、よこ糸に色味のある糸、たて糸に色味のない白系の糸が使われています。表面を白系の糸が覆うため、ダンガリーは白っぽくなります。

カツラギ

カツラギは、デニムと同じ織り方です。ただし、デニムは色味のある糸を使って織りますが、カツラギは生地を織ってから染めます。デニム同様、カツラギもジーンズやシャツなどによく用いられますが、デニムと異なり白や黒など色のバリエーションが豊富です。

織り方により変わるコットン生地の触り心地

コットンは耐久性があり、衣料品や日用品によく用いられます。コットン生地は織り方により見た目や触り心地が異なります。可能ならば、実際に見たり、手ざわりを確かめたりしながら選びましょう。

コットンの平織りは、軽やかでなめらかな手触りが特徴で、フラットシーツや羽毛ふとんのカバーによく使われます。

光沢やツヤが魅力のサテン織りは、掛布団のカバーやシーツ、意匠性を重視する寝具、つるりとした質感のパジャマに適しています。

綾織りは、厚手の寝具によく見られる織り方です。綾織りは伸縮性に優れるため、掛布団のカバーやフラットシーツによく使われます。

シェーンベルグは、ヨーロッパの高品質なコットンを使った寝具を多数取りそろえています。上質なコットン製寝具を、ぜひお試しください。

生地の織り方にこだわって理想の寝具をみつけましょう

生地の基本的な織り方は、平織り・サテン織り・綾織りの3種類です。基本の3種類の織り方をベースに、糸の素材・色・太さなどを変えたり、複数の織り方を組み合わせたりして、多くの織物がつくられています。

同じ素材を使っていても、織り方で機能性や見た目は変わります。寝具を購入する際は、織り方にもこだわるとしっくりくる寝具が見つかるでしょう。

シェーンベルグは、日常使いに便利なコットン製寝具を多数取りそろえています。ぜひ、ヨーロッパの伝統技術を駆使したコットン製寝具をお試しください。

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