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「綿を詰めて縫い合わせるだけなら、自分でも敷布団を作れそう」「販売されている敷布団はけっこう値がはるが、自分で作ったらお金を節約できそう」などと考えている人はいませんか?
ミシンなどの裁縫道具と生地、中綿がそろっていれば、たしかに敷布団を作れそうです。しかし、寝具メーカーで販売されているようなものを、一般の人が自作できるのでしょうか。
ここでは、一般の人が自分で敷布団を作れるかについて、昔ながらの敷布団の作り方を踏まえて解説します。ぜひ、参考にしてください。
自分で敷布団を作ることは可能?
寝具関連の知識やスキルがない一般の人には、敷布団を作ることはできません。「昼寝するときに下に敷くものがほしい」という程度なら、可能かもしれません。実際、座布団やチャイルドマットを敷いて昼寝をしている人もいます。
しかし、しっかり睡眠を取るためには、寝具メーカーの敷布団を使うことをおすすめします。敷布団などの寝具は、クッションやぬいぐるみのように「綿をぎっしり詰め込んだもの」ではないためです。寝具メーカーの敷布団は吟味された中綿を使い、理想の寝姿勢を取れるように部分ごとに厚みが調整されています。知識やスキルがなければ、手探りで敷布団を作っても寝心地や健康が損なわれてしまうでしょう。
昔ながらの敷布団の作り方
参考までに、とある寝具メーカーの昔ながらの敷布団の作り方を解説します。一般家庭にはない機材を使い、丁寧に敷布団は作られています。職人ならではのきめ細かな作業も見ていきましょう。
1.中綿を選ぶ
まずは中綿を選びます。綿1つとっても、素材はさまざま。例えばオーガニックコットンは、アレルギー敏感肌の人や、刺激に敏感な子どもが使う布団に向いています。インド綿は繊維が太く弾力性があるため敷布団向きの素材です。複数の素材をミックスさせて、寝具に求められる特性を整える場合もあります。価格を抑えるために
原料の中綿には不純物が入っているため、そのままでは使えません。綿打ち機に通される前に、人の手で中綿の不純物が取り除かれます。
2.中綿の殺菌脱臭・除塵
綿打ち機は、中綿の殺菌脱臭・除塵に用いられます。ごわごわしていた中綿が、綿打ち機で処理されるとふわふわの状態になります。
殺菌脱臭・除塵には、オゾンという化学物質と、230度の熱風を利用。仮に寝具用の中綿を仕入れられても、一般家庭で特殊環境を作り出すことは難しいでしょう。
3.中綿をシート状にする
ふわふわした中綿の繊維を整え、薄く、何層も重なり空気を含んだ中綿のシートを作成します。綿打ち機に通す回数は、素材によって変わります。複数の素材をミックスするとなかなかフラットなシート状にはなりません。凹凸があると寝心地が悪くなってしまうため、状況を見て何度か綿打ち機に通します。
4.側生地に中綿を入れる
側生地にシート状の中綿を入れていきます。シート1枚は非常に薄いため、敷布団として体を刺さるには複数枚のシートを使わなくてはいけません。この寝具メーカーは、敷布団だと15枚程度のシートを使うとのこと。
なお、人は寝ているときに、腰の部分に重みが集中します。敷布団が重みでへたらないように、職人は布団の中央部を心持ちふっくらさせるように中綿を入れていきます。
5.和綴じをする
中綿を入れただけでは、使っているうちに敷布団の位置がずれてしまいます。中綿がずれないよう、表地と綿、裏地を「とじ糸」で縫い合わせていきます。和綴じは手縫いで、ふっくらした布団に仕上げるには熟練した職人でなければ務まりません。
【寝具のスペシャリスト】寝具製作技能士とは?
寝具製作技能士とは、手作りの布団の製作に必要な技能を認定する国家資格です。資格には1級と2級があり、受験する場合はいずれも実務経験が必要です。
寝具を作るときに、必ずしも寝具製作技能士の資格は必要ではありません。しかし、資格を取得しておくと、雇用する寝具メーカーや、寝具を購入するお客に安心感を与えられるでしょう。
かつては自分で敷布団・掛布団を作っていた
説明してきたとおり、自分で布団を作ることはかなり難しいと考えられます。しかし、かつては、嫁入り修行の一環として、寝具作りは一般的なものでした。当時の主婦は寝具店で好みの中綿を選び、家族の大きさ似合わせてサイズや厚みを考慮して敷布団・掛布団を作っていました。季節の変わり目には布団のメンテナンスも行っていたようです。
近年は、布団作りを体験できるワークショップがあります。布団作りを体験してみたいと思う人は、調べて見てもよいでしょう。
自分で作る前に知っておきたい特殊な敷布団
もしかすると、必要とする敷布団が簡単に手に入らないため、自分で作ってみようと考えている人もいるかもしれません。しかし、探せばニーズに合う敷布団が見つかる可能性はあります。今回は、2人・3人で寝られるファミリー敷布団と、赤ちゃん・幼児サイズの敷布団を紹介します。
2人・3人で寝られるファミリー敷布団
ファミリー敷布団とは、一般的な敷布団よりも横幅が長い敷布団です。2~3人で寝られるものから、5~6人まで使えるものまで、さまざまなサイズがあります。ファミリー敷布団については、こちらも参考にしてください。
赤ちゃん・幼児サイズの敷布団
赤ちゃんや幼児サイズの敷布団も販売されています。これらの敷布団は、寝具メーカー以外にベビー用品店にも置いてあります。赤ちゃんや幼児が使う敷布団は、大人が使う敷布団よりも硬いものが求められます。
また、幼稚園や保育園のお昼寝布団として使う場合は、コンパクトさや軽さを重視しましょう。赤ちゃん・幼児サイズの敷布団については、こちらも参考にしてください。
ジュニアサイズの敷布団は買うべき?必要性や子どもにとって敷布団に必要な機能も紹介
敷布団から座布団などへのリメイクは可能
敷布団を作ることは難しくても、不要になった敷布団から座布団などへのリメイクなら可能です。以下に、座布団へのリメイク方法を示しました。
- 布団乾燥機にかけて掃除機でゴミやダニの死骸などを取り除く
- 敷布団の和綴じやキルティングをほどく
- 裁縫用のハサミで敷布団の端部を切る
- 敷布団を解体して中綿を取り出す
- 中綿を1層ずつ分けて、洗濯ネットに入れて洗う
- 乾いた中綿を掃除機で吸う
- 中綿を側生地または新しい生地でくるみ座布団にする
敷布団をきれいに解体できると、敷布団の側生地で座布団が作れます。
敷布団から枕へのリメイクはおすすめできない
座布団と同じようなサイズですが、敷布団から枕へのリメイクはおすすめできません。長い間使った敷布団には目に見えない汚れが付いています。座布団としては再利用できても、顔の近くにくる枕に使うとなれば衛生面に不安があります。また、枕にも寝具メーカーの技術が詰まっています。枕のような形のものはできても、実用性は低いといわざるを得ません。
職人が作るシェーンベルグの馬毛敷ふとん
シェーンベルグの馬毛敷ふとんは、ヨーロッパの伝統的な技術を引き継ぐ職人が作っています。馬毛は本来まっすぐですが、シェーンベルグでは、固くロープ状に編んだ原毛を高温で蒸して、強いカールをかけています。編んでほどく過程は、職人の手作業。繊細な馬毛を傷めないように、丁寧に作業がなされます。
原毛を側生地に詰める作業も手作業です。詰め方によって、弾力性や耐久性を調整できるところは、手作業ならではのメリットといえるでしょう。
馬毛敷ふとんは、吸湿生・放湿性がよく、サポート力も優れています。職人の手作業で丁寧につくられた馬毛敷ふとんを、ぜひ1度試してみませんか?
自分で作ると寝心地や健康が心配!寝具メーカーの敷布団で安眠しましょう
知識やスキルのない状態で敷布団を作っても、寝心地や健康が損なわれてしまいます。寝具メーカーの敷布団で質のよい睡眠を取りましょう。
敷布団選びには、シェーンベルグの馬毛敷ふとんもご検討ください。
おすすめ商品
馬毛敷ふとん
150年以上の歴史を持つオーストリアのmoosburger(モースブルガー)社の馬毛敷ふとんです。
弾力性・吸湿性・発散性・耐久性に優れた馬の尻毛を使用し、こだわりの製法で一枚ずつ手作りされています。硬いながらも優しく包み込むような独特のフィット感が特長。
肉体労働やオフィスワークで体の痛みが気になる方はもちろん、ケガや病気で寝たきりの方にもおすすめできます。ベッドだけでなく、畳やフローリングの上でも使用可能です。
馬毛敷ふとん(ソフトタイプ)
150年以上の歴史を持つオーストリアのmoosburger(モースブルガー)社のロースハー(馬毛)を使用した薄敷パッドです。
馬毛は吸湿性・通気性・弾力性・発散性・耐久性などあらゆる特長を兼ね備えており、ヨーロッパでは高級寝具の中材として古くから使用されてきました。
体をしっかり支えてくれるので、寝返りの回数が気になる方や腰痛の方には特におすすめできます。定期的なメンテナンスにより、半永久的にお使いいただくことが可能です。
馬毛薄敷パッド
150年以上の歴史を持つオーストリアのmoosburger(モースブルガー)社のロースハー(馬毛)を使用した薄敷パッドです。
馬毛は吸湿性・通気性・弾力性・発散性・耐久性などあらゆる特長を兼ね備えており、ヨーロッパでは高級寝具の中材として古くから使用されてきました。
体をしっかり支えてくれるので、寝返りの回数が気になる方や腰痛の方には特におすすめできます。定期的なメンテナンスにより、半永久的にお使いいただくことが可能です。