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ピローケースを外して見ると、うっすら枕が黄色くなっていませんか?枕の黄ばみからは不潔な感じがして、見ていて気持ちのよいものではありません。清潔感ある枕で、心穏やかに眠りましょう。
ここでは、枕の黄ばみの原因である汚れについて解説します。汚れを落とす方法や、枕を買い換える目安も紹介するので、枕のお手入れや買い換えにお役立てください。
枕の黄ばみの原因は汚れと日焼け
ピローケース枕の黄ばみの原因は、タンパク質由来の汚れが酸化したものか、日焼けによるものです。ただ枕が黄色いだけなら好みの問題であるため、構わなくて良いかもしれません。しかし、黄ばみは汚れが付着している証拠です。放っておくと、ニオイやニキビ、アレルギーなどの肌トラブルが発生する恐れがあります。早急に汚れを取り除きましょう。
枕の黄ばみとなる汚れは?
枕の黄ばみの正体を解説します。枕は頭が密着する素材です。ピローケースをかけていても、本体にまで汚れが付着するケースはよくあります。
皮脂汚れ
枕の黄ばみの多くは、皮脂が空気に触れて酸化したものです。酸化した皮脂は、皮膚のトラブルの元となります。そして、睡眠中は顔や頭皮から多くの皮脂が分泌されるため、枕には皮脂汚れが付着しがちです。
汗やよだれ
汗やよだれにもタンパク質が含まれています。人は寝ている間に大量の汗をかきます。汗腺は全身に分布しているため、頭部にも汗をかきがちです。また、寝ているときは筋肉が緩むため、口元からよだれが垂れる場合もあります。
洗剤の溶け残り
洗剤の溶け残りも、酸化すると黄ばみとなります。タンパク質汚れとは成分が異なりますが、洗剤の溶け残りも肌に触れるとトラブルに発展しがちです。枕に限りませんが、多すぎる洗剤はすすぎで落とせない恐れがあります。洗剤は適量を守って使いましょう。
枕本体を丸洗いする頻度は?
洗える枕であれば、本体を丸洗いすると黄ばみを落とせる可能性があります。枕を洗う頻度は、6カ月に1度くらいを目安にしましょう。なぜなら、宿泊業向けに厚生労働省が出した通達の「公衆浴場における衛生等管理要領等の改正について」では、以下のように記載されているためです。
「また、布団及び枕にあっては、6月に1回以上その汚れ等を除去するため丸洗い(洗濯物に洗剤液及び水を直接吹きつけるなどして行う洗濯方法であり、もみ洗い処理工程がないものをいう。以下「布団丸洗い」という。)を行うことが望ましいこと。」
引用:公衆浴場における衛生等管理要領等の改正について│厚生労働省
【洗える素材限定】洗濯で枕の汚れを落とす手順
自宅で洗える枕について、洗濯で枕の汚れを落とす手順を解説します。
1.洗濯可否の見極め
洗濯可否は、洗濯表示を見て判断しましょう。多くの枕のピローケースは洗えます。しかし、枕本体の素材によっては洗ってはいけないものも少なくありません。無理してあらうと、品質を損なってしまいます。
丸洗いできる素材には、化学素材が多い傾向です。
- ポリエステルわた
- ビーズ
- パイプ
- コルマ・ミニボール
丸洗いできない素材には、天然素材が多く見られます。
- フェザーやダウン(羽毛)
- そばがら
- ひのき
- 低反発ウレタン
- ラテックス
低反発ウレタンやラテックスも、水に弱いため洗えません。
2.漂白
タンパク質に由来する黄ばみは、漂白可能です。ただし、漂白は汚れというより色を分解する手段です。汚れの元は落ちていないため、漂白のあとは洗濯を実施しましょう。
まずは、枕の目立つゴミをシャワ-で洗い流します。次に、たらいや浴槽、シンクなどにぬるま湯をはり、分量に従って漂白剤を入れて溶かします。漂白剤が溶けたら、枕を漬け置きます。
漂白剤の使用法は製品ごとに異なるため、各製品について確認しましょう。たとえばとあるメーカーでは、「粉末漂白剤を20℃のお湯に溶かし、30分漬け置く」ことを推奨しています。長く漬け置くと、枕の生地が傷みかねません。使用法を守って漂白してください。
3.洗濯
洗濯機の使用可否や設定も洗濯表示で確認しましょう。枕の型崩れを防ぐため、なるべく単体で洗います。洗剤は、おしゃれ着洗い用の中性洗剤を使いましょう。また、手洗いの際は、素材に液体を染みこませるイメージでやさしく揉むように洗ってください。
4.乾燥
洗濯のあとは乾燥させます。タンブラー乾燥の可否も、洗濯表示でわかります。手洗いの場合は、無理にしぼらずバスタオルに押し当てて水気を取り除いてから干しましょう。その後、天日干しまたは陰干しで乾かしてください。
なお、天日干し、陰干しのどちらが向いているかは、素材ごとに異なります。詳しくはのちほど紹介します。
【洗える素材限定】しつこい汚れ・ニオイにはアルカリ性の洗剤・重曹も検討を
おしゃれ着洗い用の中性洗剤で洗っても、今ひとつ汚れが落ちなかったり、ニオイ残っていたりする場合もあるかもしれません。頑固な汚れには、通常の洗濯用洗剤や、重曹を使ってみましょう。
通常の洗濯用洗剤には、アルカリ性のものもあります。アルカリ性洗剤が手元にない場合は、重曹やセスキ炭酸ソーダでもアルカリ性の洗浄液を作れます。
重曹やセスキ炭酸ソーダを、水やお湯にしっかり溶かして枕を浸します。枕をよくすすいでから洗濯機に入れてください。重曹が溶け残ると、洗濯機に詰まって故障する恐れがあります。
【洗えない素材】枕の汚れを防止する4つの方法
洗えない枕は、汚れを放置するしかないのでしょうか。家で洗えない場合は、クリーニングに出す方法もあります。とはいえ、まずは日常的に汚れを防止するよう心がけましょう。
1.ピローケースやタオルカバー
ピローケースやタオルカバーをかぶせて使いましょう。ケースやカバーは頻繁に洗って汚れを取り除きます。
薄い生地だと枕に汚れが浸透してしまうため、生地のしっかりしたケースやカバーを選んでください。また、横向きやうつ伏せになったときを考え、吸湿性・放湿性、肌触りの良い素材を選ぶと快適に眠れます。
2.こまめな乾燥
湿気を飛ばすと、ダニや雑菌の繁殖を防げます。また、素材が乾燥すれば吸湿性も回復します。こまめに天日干し、または陰干しを実施しましょう。
天日干しに向いている素材は、以下のとおりです。
- ポリエステル
- コルマ・ニボール
- そばがら
- パイプ
陰干しが向いている素材は以下のとおりです。
- ウレタン
- 羽毛や羽根
- ビーズ
- スノー低反発
ウレタンは紫外線に弱く、天日干しすると弾力が低下してしまいます。また、羽毛や羽根も傷みやすいため、陰干しでじんわりと湿気を取り除きましょう。
3.布団クリーナー
布団クリーナーも活用すると、より枕をきれいに保つことが可能です。布団クリーナーは、寝具専用の掃除機です。外に枕を干したときに付着したゴミやアレルギー物質、枕の内部に潜んでいるダニなどを、布団クリーナーで吸い上げましょう。また、布団クリーナーにUVランプが搭載されていれば、枕のなかの細菌を弱らせます。
枕を買い換える目安
枕を買い換える目安は、素材により異なります。特に、そばがらを使った枕は寿命が短い傾向です。寿命がきた枕は、お手入れをしてもふんわりした感触が復活しません。また、洗濯や乾燥に気を配っても、きれいに使いにくくなります。
シェーンベルグの馬毛枕
シェーンベルグは馬毛枕を取り扱っています。馬毛は日本では珍しい素材といえるでしょう。馬毛はヨーロッパでは高級素材として重宝されており、寝具やインテリア用品などに使われます。
馬毛枕は、丸洗いできません。汚れが付かないように専用のピローケースをかけて利用し、適時陰干しをしましょう。
また、馬毛枕は適切な処理をすれば半永久的に使えます。メンテナンスのご希望があれば、お気軽にシェーンベルグまでご相談ください。
枕の汚れをすっきり落として気持ち良く眠りましょう
枕の汚れは黄ばみとなって洗われます。洗える枕は漂白や洗濯をするときれいな状態を取り戻します。一方、洗えない枕はピローケースなどを取りつけて使い、適時乾燥させましょう。シェーンベルグの馬毛枕は、普段はこまめに陰干しをして、適時メンテナンスをすると長く使えます。購入やメンテナンスについて、シェーンベルグまでお気軽にお問合せください。
シェーンベルグの枕