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枕を横向けで使うメリット・デメリットは?横向けで寝やすい枕を選ぶコツも紹介

by 山内由佳 on May 06, 2022

横向けで寝た方が落ち着く、仰向けで寝ると体が痛い……横向けで寝る理由は人それぞれですが、快適に寝るためには枕を含め寝具にこだわる必要があります。

 

ここでは、横向けで寝るメリット・デメリットを踏まえ、横向きに適した枕を選ぶコツを紹介します。自分にとって快適になるように環境を整えましょう。

 

横向けになって枕を使うメリット

横向けに寝ると、いびきをかきにくい、腰痛が和らぐなど、体にとって大いにメリットがあります。

 

メリット1.いびきをかきにくい

重力で舌が喉の奥に落ち込み気道をふさぐ結果、いびきが発生します。無理に呼吸をする際に気道が発する音が「いびき」という訳です。

 

いびきは、ただうるさいだけではありません。いびきをかいているときは、きちんと呼吸ができていません。寝ているときに酸素不足になれば、睡眠の質が低下してしまいます。

 

横向けで寝ると、舌が気道を塞がないため呼吸が整います。太めの人、首が短めの人などは、特にいびきをかきやすいため気を付けてください。

 

メリット2.腰痛を和らげる

横向けで寝ると、腰の曲げ具合を自由に調整できるため腰痛が和らぎます。膝の間に抱き枕など硬めのものを挟むと、抱き枕が上の足の重さを受け止めてくれ、腰への負担を減らせます。

 

ただし、ずっと横向けで朝まで寝てしまうと、動かないことで腰痛が悪化するかもしれません。寝入るときは横向けで良いとしても、寝返りを打てるように環境を整えるべきです。枕やマットレスなどの敷寝具には反発力があるものを選び、寝返りを促しましょう。

 

メリット3.妊娠中でも寝やすい

お腹が大きくなる頃には、妊婦は仰向けで寝ない方が無難です。仰向けで寝ると、腹部の体重が大動脈を圧迫し、血の巡りが悪くなる恐れがあるためです。また、横向けでお腹を抱えるように寝ると、赤ちゃんを守っているような気分になり落ち着いて眠りやすくなります。

 

シムス位は、妊娠中の腰痛対策におすすめの寝方です。体の左側を下にして横向けに寝て、右足を心持ち曲げて体の前に出します。また、シムス位をキープする際には、抱き枕が便利です。抱き枕には、出産後に授乳クッションとして使えるものもあるので、機能性を考えて選びましょう。

 

横向けになって枕を使う注意点と解消法

このように、横向けは、体にとって優しい寝方といえます。しかし、枕やマットレスが横向けに適していないと、体に不調が出るかもしれません。以下では、横向けになって枕を使う際の注意点と、トラブル解消方法を紹介します。

 

デメリット1.耳が痛くなる

ずっと寝返りを打たずに枕に耳を押しつけていると、頭の重みで耳が痛くなってしまいます。寝返りを打てる枕やマットレスなどの敷寝具を用意する、ゴツゴツした素材の枕を選ばないなどで、耳の痛みを和らげましょう。また、耳の部分にくぼみや穴が空いている枕も販売されています。

 

デメリット2.肩が痛くなる・巻き肩になる

肩が敷寝具に押し当てられると痛みを感じます。体圧分散性のよい枕や敷寝具を使うと、肩への負担を解消しましょう。

 

横向けで寝続けると、肩が前方に引っ張られて「巻き肩」になる場合があります。巻き肩が体に定着してしまうと、猫背になったり、肩こりが悪化したりする恐れがあるため気を付けてください。根本的に巻き肩を矯正するためには、整骨院などの病院への相談が必要です。

 

逆流性胃腸炎の人が横向けで寝る際の注意点

逆流性胃腸炎とは、胃酸が食道付近にまで逆流し、吐き気や違和感が生じる病気です。横向けで右側を下にして寝ると、胃酸が逆流しやすくなります。体の左側を下にして横になるように意識しましょう。

 

寝方に疑問があれば、担当医への相談をおすすめします。仰向けで寝たほうがよい、上半身をやや高くして寝たほうがよいなど、寝方や枕の選び方に関し、具体的なアドバイスが得られます。

 

横向けで寝る人が枕を選ぶコツ

横向けで寝る人が枕を選ぶコツは、以下の2点です。

 

  • 横向けで適切な姿勢をキープできるか
  • 寝返りを打ちやすいか

 

適切な姿勢をキープするためには、枕の高さがポイントです。横向けに寝て頸椎に負担を掛けないためには、枕に肩幅分の高さが必要になるためです。事実、横向けで寝られる枕の多くは、仰向けを想定して枕の中心を低めに、横向けを想定して端部は高めに設計されています。

 

寝返りを打つためには、十分な幅と反発力が求められます。枕の中心に仰向けで頭を乗せてみて、左右に転がったときに頭が落ちないか確認しましょう。枕から頭が落ちてしまうと、頭や首へのサポート力なしで眠らねばなりません。枕から頭が落ちたときの衝撃で目が覚めたり、寝違えのような状態になったりする恐れもあります。

 

横向けにおすすめの枕5選

横向けで快適に眠るために、枕にこだわりましょう。おすすめの枕を5つ紹介します。

 

もっと横楽寝【西川】

横向けで寝るときの姿勢・寝返りの打ちやすさを考慮して誕生した枕です。丸型の独立キルトが特徴で、横向けで頭が安定するよう工夫されています。また、側生地の表面はやわらかいニット生地です。

 

もっと横楽寝は、素材にパイプを使っています。パイプは通気性が良く洗える反面、硬すぎる場合があります。低反発枕などふわふわの枕が好きな人にとっては、少々ゴツゴツして感じるかもしれません。

 

もっと横楽寝│西川

 

上半身を包み込むまくら【ニトリ】

U字型になった枕で、抱き枕として使ったり、くぼみの間に体をすっぽり収めたりと、多目的な使い方ができる枕です。サイズは、幅48cm×奥行80cm×高さ12cmと大きめ。U字の先端部分には穴が空いていて、手首を通してU字の部分を肩に引っかけると、上半身がすっぽりとカバーされる形に。

 

上半身を包み込むまくらはU字の幅が狭めであるため、人によっては窮屈さを感じるかもしれません。また、長さがやや短く、足で挟むにはいささか長さが足りません。

 

上半身を包み込むまくら│ニトリ

 

エアウィーヴ ピロー スタンダード【エアウィーヴ】

エアファイバーとは、極細の高分子ファイバーを絡み合わせた、エアウィーヴの独自開発素材です。エアファイバー間は自由に空気が出入りでき、通気性が抜群。その上、エアファイバーは水で洗えるため、衛生面も良好です。

 

一方、エアファイバーは硬めです。フィット感が不足している、耳や肩が痛くなるという意見もあります。

 

エアウィーヴ ピロー スタンダード│エアウィーヴ

 

Moffle 弾力性に優れたやわらかいまくら【カインズ】

レッドドット・デザイン賞やグッドデザイン賞を受賞実績のあるMoffleは、機能美に優れる枕です。枕の表面は、格子状になった新素材のTPE素材(熱可塑性エラストマー)で覆われています。TPE素材は通気性が良く、素材の特性上ひんやりとした使い心地を味わえます。

 

Moffleには高さの調整がありません。高さの表記もないため、使ってみて違和感を持つ恐れがあります。

 

Moffle 弾力性に優れたやわらかいまくら│カインズ

 

馬毛枕【シェーンベルグ】

サポート力のある馬毛枕を使うと、頭がしっかり固定され、スムーズな寝返りが可能です。馬毛枕は、中央部は低く端の部分は高くなっており、横向けで寝やすいよう設計されています。また、天然素材の馬毛は吸湿・放湿性・通気性が良好で、耐久性にも優れています。

 

馬毛枕は高額です。ただし、使用感や枕の寿命を考えると、良い買い物といえるのではないでしょうか。

馬毛枕を含むさまざまな天然素材の枕│シェーンベルグ

 

横向けに適した枕ならより落ち着いて眠れる

横向けに寝ると、呼吸が楽になり体に負担がかかりません。より安眠を求めるなら、枕などの寝具にこだわりましょう。横向けで適切な姿勢をキープできるか、寝返りを打ちやすいかが枕選びのポイントです。

 

シェーンベルグでは、横向けで寝るときにぴったりの馬毛枕を取り扱っています。枕をお探しの人は、ぜひ、シェーンベルグの商品をご検討ください。

 

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