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シルクのシーツやカバー、ピローケースなどは手触りが格別です。なめらかな寝具に包まれて眠りたい。そう考えてシルク製の寝具を検討する人は、多いのではないでしょうか。しかし、シルク製品はお手入れが大変な場合も。シルクの魅力を損なわないために、お手入れのポイントをチェックしてみましょう。
ここでは、シルクの弱点を考慮したお手入れ方法や、シルクの寝具を使うメリットなどを解説します。洗い方について、特に詳しく解説するので、お手入れにお役立てください。
シルクとは?
シルクは、蚕の繭を原料する動物性繊維です。繭は、すっぽり手に収まる程度の大きさ。しかし、1つの繭からは、なんと1km以上もの繊維を取り出せます。シルクの繊維は髪の毛の30分の1ほどの細さしかなく、小さな繭からでも長い糸を紡げるというわけです。
シルクは、なめらかでつるつるした肌触りや、やわらかい光沢が魅力。高級寝具や衣服には、シルクを使ったものがよく見られます。ただし、シルクはデリケートな素材であるため、お手入れには注意を払いましょう。以下では、シルクの弱点を踏まえ、お手入れの注意点を解説していきます。
※参考:誰もが憧れる素材シルク(絹)について│東京都クリーニング生活衛生協同組合
シルクの弱点
シルクは、ほかの生地と比べるとデリケートな素材です。普通の洋服と一緒に洗濯したり、適当に保管したりすると、生地が傷んでしまいます。シルクの弱点を確認していきましょう。
アルカリ
シルクはタンパク質からできているため、アルカリに弱い傾向です。アルカリに触れると、繊維が溶けたり、キューティクルが開いて生地がごわついたりする恐れがあります。
一般の洗濯用洗剤は弱アルカリ性であるため、使用しないほうが無難です。シルク専用の洗剤を使うか、おしゃれ着洗いの洗剤を使いましょう。シルクの洗濯方法については、のちほど詳しく解説します。
摩擦
シルクは摩擦にも弱い素材です。摩擦により毛羽立った繊維は肌触りが悪くなり、部分的に白っぽく見えるため見映えも損ないます。
特に、洗濯は要注意。使える洗剤も限られることから、できるだけ洗う頻度を抑えたほうが、品質を保ちやすいと言えるでしょう。
ただし、ウォッシャブルなシルク製品も登場しています。パジャマやシーツなど、気兼ねなくシルク製品を洗いたい人は、ウォッシャブル製品を検討しましょう。
虫
タンパク質を豊富に含むシルクは、虫の被害を受けやすい素材です。汗や皮脂、食べ物などの汚れを付けたまま放置すると、より虫が集まるため速やかに対応しましょう。とはいえ、シルクは洗濯が難しい素材。ひどい汚れの場合は、クリーニング店に相談しましょう。
太陽光
シルクは太陽光を吸収する素材です。長時間日光にさらすと、太陽光のエネルギーにより生地が黄色く変色する恐れがあります。洗濯後に干す際も、直射日光を避けて干しましょう。
お手入れが難しいシルクの寝具を使うメリット
お手入れが難しいシルク。それでも、大勢の人がシルクの寝具を愛用しています。シルクの寝具を使うメリットを紹介します。
見栄えがよい
シルクは、絶妙な光沢が特徴です。シルクの繊維は、断面が三角形になっており、あらゆる方向に光を反射させます。反射した光が干渉しあい、美しい光沢が得られるというわけです。
また、シルク製品は、色合いが優美。やわらかなシルクは生地の内部まで染料が入り混みやすく、鮮やかに発色します。ただし、シルクは色が入りやすい分、色落ちしやすい一面もあります。太陽光に当てない、洗剤の種類に気を付けるなどして対策しましょう。
肌触りがよい
シルクは繊維が細く、触れるととてもしなやか。シルクのしなやかさは、練糸により発現します。
繭から取り出した繊維は、セリシンという成分でコーティングされた状態です。そして、セリシンの上から触っても、それほどなめらかな感触はありません。練糸によりセリシンを落としていくうちに、肌触りや光沢を感じ取れるようになります。
オールシーズン使える
シルクは、吸湿性・放湿性・通気性・保温性・吸水性に優れており、オールシーズン使えます。特に、シルクの吸水性はコットンの約1.5倍。たくさんの寝汗を素早く吸い取るので、布団の中がジメジメしません。
静電気が起きにくい
シルクの主成分はタンパク質であり、人体の成分とよく似ています。電荷を帯びる方向も似ているため、静電気を抑えられます。一方、ポリエステルやアクリルなどの化学繊維は、人体とは逆の方向に帯電しがち。触れあうと静電気が発生しやすいため気を付けましょう。
シルクが保湿力の高い素材である点にも注目しましょう。冬になると、突如として静電気に悩まされませんか?空気が乾燥する冬には、体や物質からの放電が難しくなることから静電気が発生しがち。シルクは、しっとりと肌を包んで放電を促し、静電気を抑えます。
シルクの寝具の洗い方【自宅編】
自宅でシルクを洗う方法を紹介します。自宅でのお手入れに不安があれば、クリーニング業者に依頼しましょう。
洗濯表示で洗い方を確認する
洗濯表示には、洗濯の方法が書いてあります。たらいに「×印」が付いていれば、家庭では洗濯できません。クリーニング業者に依頼して洗濯しましょう。また、たらいに「手のマーク」が付いていれば、洗濯機が使えません。
たらいの下の「アンダーライン」は、デリケートな生地であることを示しています。シルクの場合は、アンダーラインが引いてある可能性が高いと考えられます。
色落ちを確認する
洗濯用洗剤の種類によっては、色落ちをする場合があります。シルク専用の洗剤、おしゃれ着洗いの洗剤であっても、色落ちしないとは限りません。目立たない部分に洗剤を付け、5分ほど放置します。その後、キッチンペーパーや布などを上から押し当て、色が付かなければ大丈夫です。
洗濯する
洗濯機が使える場合は、洗濯表示にしたがい洗濯します。
手洗いの場合は、たらいに洗濯表示の温度上限を守ったぬるま湯を用意し、洗剤を溶かします。たらいにシルクの生地を投入し、極力擦らずに水のなかで振ったり、押したりして洗いましょう。汚れが落ちたら、ぬるま湯ですすぎ洗剤を落とします。
乾かす
タオルでシルクを包み、水分を取り除きましょう。強く押さえるとシワの原因になるため、力を込めすぎずないように注意してください。また、洗濯機で洗える場合でも、タンブル乾燥は避けましょう。生地が傷んでしまいます。
水気を飛ばしたシルクを、平干し用の洗濯ネットに広げ、風通しのよい日陰に干します。洗濯ばさみで吊すと、局所的に負荷がかかるためやめましょう。
アイロンをかける
洗濯表示には、アイロンをかける際の温度も記載されています。シルクはアイロンをかけられますが、低めの温度に設定する、当て布を挟む、スチームは使用しない、などの配慮が必要。生地に負担をかけないようにしましょう。
シェーンベルグのウォッシャブルシルク
高級寝具メーカーのシェーンベルグでは、ウォッシャブルシルクを取り扱っています。シルク製品には繊細な取り扱いを要するものが多く見られますが、ウォッシャブルシルクは気軽に洗濯できます。清潔で快適な寝具で、心地よくお眠りください。なお、タンブル乾燥はお避けください。
お手入れが簡単なシルク製品がおすすめ
シルクは光沢や色合い、肌触りが秀逸な素材です。オールシーズン使え、静電気が起きにくいと言うメリットもあります。ただし、シルクはお手入れの難しさがネック。特に、洗濯の際は、洗濯・乾燥方法に注意を払いましょう。
シェーンベルグでは、お手入れが簡単なウォッシャブルシルクを取り扱っています。魅力あふれるシルクの寝具を、日常に取り入れて見ませんか?