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羽毛布団には、4つの種類があります。快適な眠りには、それぞれの布団の違いや、布団の使い分けに関する知識が必要です。
ここでは、これから羽毛布団を購入する人に向け、羽毛布団の種類や使い方、使い分けについて詳しく解説します。せっかく購入するのであれば、羽毛布団を大いに活用しましょう。
羽毛布団の4つの種類
羽毛布団には、本掛け布団・合掛け布団・肌掛け布団があります。それぞれの違いは、羽毛の充填量です。本掛け布団、合掛け布団、肌掛け布団の順に羽毛が多く、保温力の高さもこの順番です。
充填量が変われば、羽毛布団の重さも変わります。本掛け布団は1kgほど重みがありますが、肌掛け布団には0.5kgを切るものも珍しくありません。寝室の温度に応じて適切な保温力の羽毛布団を選ぶことが、快眠のコツです。
なお、これら3つとは別に、2枚合わせ布団というものもあります。2枚合わせ布団とは、合掛け布団と肌布団がセットになった商品を指します。
※参考:「羽毛ふとん」の種類 - 西川のこだわり羽毛掛けふとん│西川
羽毛布団の正しい使い方
それぞれの羽毛布団の特徴と、正しい使い方を紹介します。
肌掛け布団
保温性と通気性を兼ね備えた肌掛け布団は、高温多湿な日本の夏にぴったり。暑いときは何も着ないほうがよいと考える人もいますが、余分な湿気を取り除くためには掛け布団があるほうが有利です。特に、キルティング加工が施された薄い肌掛け布団は、中綿が偏らず快適です。クーラーが効きすぎるとき、季節の変わり目で肌寒い時期にも肌掛け布団が活躍します。
肌掛け布団の側生地には、コットンやリネンが向いています。コットンは吸湿性が良く、肌さわりがなめらかです。リネンは吸湿性・放湿性ともに良好で、シャリシャリした肌ざわりが爽やかです。
合掛け布団
合掛け布団は、一番使用頻度の高い羽毛布団と言えます。冷え込みが厳しい時期や、真夏以外は合掛け布団で対応できるでしょう。空調の効いた寝室では、オールシーズン合掛け布団でも問題ありません。
本掛け布団
真冬には、保温力が高い本掛け布団がおすすめです。羽毛は軽く保温性が高いため、一枚でも非常にあたたかく眠れます。ただし、本掛け布団でも寒気を感じるならば、毛布を組み合わせましょう。
毛布は、羽毛布団の上に重ねてください。重い毛布は、羽毛布団のダウンを潰してしまい、保温性や吸湿性を損ねてしまいます。天然素材で軽い毛布を選びましょう。
毛布にくるまれる感触が好き、という場合は、体に毛布を巻き付けるように眠っても構いません。しかし、化学繊維の毛布は避けましょう。化学繊維の毛布には、吸湿性が悪いものが多いためです。寝汗が体に付着し、気持ち悪さを感じてしまいます。
2枚合わせ布団
2枚合わせ布団があれば、オールシーズン対応できます。たとえば、春や秋は、合掛け布団1枚で過ごします。冬は合掛け布団と肌掛け布団を重ねましょう。さらに、夏は肌掛け布団1枚で眠ります。
2枚合わせ布団を使うと、羽毛布団の保管スペースを節約できます。季節にあわせて本掛け布団、合掛け布団、肌布団を所有すると、保管スペースが圧迫されます。無理をして押し入れなどに詰め込むと、羽毛がつぶれて布団の品質が損なわれかねません。2枚合わせ布団があれば、かさばる本掛け布団を持たずに済み、保管スペースを節約できます。
なお、使用する時間が長ければ、汚れやすくもなります。羽毛布団は自宅では洗えません。必ず掛けカバーをかけて使用しましょう。
羽毛布団の使い分け
羽毛布団の使い分けについて紹介します。季節だけでなく、寝室の温度設定や、住宅の形態を考慮してぴったりの羽毛布団で眠ってください。
季節に合わせる
もっともシンプルな使い分けは、季節に合わせる方法です。朝晩の冷え込みが気になる春・秋には、合掛ふとんがおすすめです。暑い夏には肌掛け布団、冬には本掛け布団という塩梅です。ただし、クーラーや暖房が使える現代では、必ずしも季節ごとに寝具を使い分ける必要はありません。
寝室の温度設定に合わせる
季節によらず、寝室の温度設定がいつも同じという人もいるでしょう。温度変化がなければ、保温性の異なる羽毛布団を使い分ける必要はありません。
また、同じ部屋で寝ている家族にとっては快適でも、自分にとっては暑い、寒いと感じる人もいるはず。そのようなときは、布団の保温性で体感温度を微調整しましょう。
住宅の形態で選ぶ
マンション住まいであれば、合掛け布団のみで真冬でも過ごせる場合があります。戸建てとマンションでは、戸建ての方が寒い傾向です。戸建てが寒い原因には、材料の特性と、建物の構造が挙げられます。
戸建ては、冷暖房効率がよくありません。周囲がぐるりと外気に取り囲まれている戸建ては、冷えやすいためです。また、吹き抜けやリビング階段があれば、さらに冷暖房効率が下がります。
マンションは、鉄筋コンクリート造です。機密性や断熱性は、木造よりも鉄筋コンクリートの方が優秀です。また、マンションは、外気に面した部分が少なく、冷暖房効率が良好です。
羽毛布団の使い分けにより得られる寝心地の良さ
羽毛布団のダウンは、温度により膨らみ方が変わります。しかし、高機能な羽毛でも、日本の四季には対応しきれません。保温性の異なる羽毛布団を使い分け、快適な環境を整える必要があります。
快眠に適した温湿度は決まっています。日本睡眠化学研究所は、快眠に適した条件は温度が33±1℃、湿度が50±5%であると割り出しました。
高温多湿状態では、寝汗をかきすぎて脱水症状になったり、寝苦しかったりする恐れがあります。一方、低温乾燥状態では、筋肉がこわばって休めなかったり、乾燥して肌や喉にダメージを受けたりする懸念があります。
※参考:「羽毛ふとん」の種類 - 西川のこだわり羽毛掛けふとん│西川
羽毛布団のお手入れのポイントは?
羽毛布団は自宅では洗えません。定期的に陰干しし、湿気を取り除きましょう。
カバーをつけたまま干す
羽毛は、放湿性が優れた素材です。しかし、意識的に乾燥させる機会がなければ、布団に湿気が溜まり重くなったり、保温性を感じなくなったりする恐れがあります。
日光にあてるとダウンの機能性が低下する恐れがあります。側生地も日光で退色しがちです。羽毛布団はカバーをつけたまま干して、側生地とダウンを守りましょう。なお、布団たたきで強くたたくと、ダウンがボロボロになってしまうためやめましょう。
自宅では洗わない
厳密には、羽毛布団を洗うこと自体は可能です。ただし、羽毛布団の乾燥は大変です。羽毛が固まってしまうと、保温性が発現しません。ふっくらした感触もなくなってしまいます。
羽毛布団を洗濯したいときは、クリーニングに出しましょう。クリーニングに出すと、皮脂汚れや汗に含まれる塩分、ダニの死骸などを洗い落とせます。ただし、洗いすぎは羽毛を傷めます。なるべくクリーニングには出さずに、カバーをこまめに取り替え、汚れないように配慮しましょう。
消臭スプレーは使わない
ニオイが気になっても、消臭スプレーの使用は避けるべきです。消臭スプレーはニオイを和らげるものであって、ニオイの原因を消すことはできません。消臭スプレーにより、カバーや側生地にしみができる場合もあります。衛生面が気になる場合は、思い切ってクリーニグに出しましょう。
羽毛布団の使い分けが快眠のコツ
羽毛布団には、本掛け布団、合掛け布団、肌掛け布団の3種類と、2枚合わせ布団があります。季節や寝室の温度設定、住宅の形態などに応じて、適した羽毛布団は変わります。保温性の高さで羽毛布団を使い分けて、快眠を手に入れましょう。
羽毛布団を長く使うために、湿気を取り除きましょう。日光にあてないようにカバーを付けて干してください。また、羽毛布団は自宅では洗濯できません。品質を損ねないために、必ずクリーニングに出しましょう。