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敷きパッドのお手入れと選び方│敷きパッドとベッドパッドとの違いも紹介

by 山内由佳 on April 06, 2022

シーツの肌触りが悪い、寝汗でべたつくなどの悩みはありませんか?そのようなときは、敷きパッドが役に立つかもしれません。ただし、状況によっては、ベッドパッドやマットレストッパーが推奨される場合もあります。それぞれの寝具の目的を理解して導入しましょう。

 

ここでは、敷きパッドの利用を検討する人に向け、敷きパッドの役割やお手入れの方法を紹介します。快適な睡眠にお役立てください。

敷きパッドとベッドパッドの違いと使い分け

敷きパッドとベッドパッドの違いは、重ね方と厚みです。敷きパッドは、マットレスにシーツを被せた上に重ねます。敷パッドは比較的厚みが薄く、マットレスの体圧分散性を損ねません。

 

ベッドパッドは、マットレスの上に重ねるもので、上からシーツを被せて使用します。敷きパッドと比べると、ベッドパッドの方が厚い傾向です。

 

敷きパッドは、肌触りの改善・寝汗の吸収による温湿度の調整・マットレスの汚れ防止などを目的に使われます。敷きパッドを活用するためには、体にふれる部分に敷きパッドを置く必要があります。

 

一方、ベッドパッドは、寝心地の改善がおもな目的です。肌触りや寝汗の吸収はシーツにまかせられるため、直に触れる必要がありません。

 

敷きパッドのメリット・注意点

敷きパッドを使うメリットと、注意点を紹介します。

 

敷きパッドのメリット

敷きパッドは、汗をよく吸収します。ジメジメしない分寝付きが良くなり、汗が染みこまなければ布団やマットレスの持ちも良くなります。

 

また、敷きパッドには、夏用や冬用など季節に合わせて使えるものが豊富です。吸湿速乾や接触冷感、抗菌・防臭・防ダニ加工など、機能性の高い商品も充実しています。

 

敷きパッドの注意点

敷きパッドはかさばり洗いにくい傾向です。収納スペースも必要です。シーツに比べると多少取り扱いが大変な面はありますが、機能に着目すると、敷きパッドを利用する価値は十分にあると考えられます。

 

敷きパッドのお手入れ方法

重くかさばるマットレスとは異なり、敷きパッドは丸洗いも可能です。ただし、ウールなど洗いにくい素材もあるため、洗濯の可否についてはあらかじめ確認しておきましょう。以下では、敷きパッドのお手入れ方法を紹介します。

 

方法1.空気にさらす

体の真下に敷く敷きパッドには、湿気が溜まりやすい傾向です。天然繊維は吸湿性が良くさっぱりと眠れますが、適時乾燥させないといけません。特に、コットンは乾きにくいため意識して乾燥させましょう。

 

日中は、掛け布団で覆わずに開放的な状態にしておくだけで、敷きパッドから自然と湿気が抜けます。なお、天然素材を使った敷きパッドは、日光で傷みがち。退色したり、縮んだりする恐れがあります。陰干しでも、こまめに湿気を取りのぞければ耐久年数を伸ばせます。

 

方法2.部分洗いをする

敷きパッドにシミが付いたら、すぐに水に浸けましょう。シミが乾いてしまうと、生地に固着して除去が困難になります。汚れや生地によって、適切な洗剤は異なるため使いわけましょう。

 

たとえば、タンパク質である血液汚れの場合は、酵素入りの弱アルカリ性洗剤が効果的です。しかし、羊毛のような動物性繊維の敷きパッドの場合は、酵素入りの弱アルカリ性洗剤は使用できません。自宅でのシミ抜きが難しい場合は、クリーニングも検討しましょう。なるべく早くクリーニングしたほうが、汚れが落ちやすくなります。

 

方法3.洗濯する

敷きパッドの洗濯表示をチェックし、自宅で洗濯できるか確認しましょう。手洗い推奨・洗濯機の弱いモードで洗濯という場合は、おしゃれ着洗い洗剤の使用が無難です。敷きパッドは毛布や布団用の洗濯ネットに入れ、全体が水に浸ったことを確認してから洗濯機を回しましょう。

 

洗濯後はよく乾かさないと、ニオイやカビの原因となります。風通しのよい場所で、生地がかさならないように乾かしてください。

 

羊毛など動物性繊維の敷きパッドは、洗いすぎを避けてください。ある程度の油脂分がなければ、弾力性が発現しません。そもそも、高品質な羊毛素材であれば、自宅では洗えないケースも多いものです。

 

敷きパッドを選ぶポイント

ゴムバンド付きの敷きパッドを選び、サイズにも注意しましょう。

 

1.ゴムバンドが付いているか

人は一晩に何回も寝返りを打ちます。ゴムバンドが付いていないと、敷きパッドの位置が定まりません。毎朝のベッドメイキングも大変です。ゴムバンドがない商品の場合は、市販のクリップでも代用できます。ゴムバンドが伸びきった場合も、市販のクリップで補助可能です。

 

2.マットレスとサイズが合っているか

ゴムバンドが付いていても、マットレスと敷きパッドのサイズが合っていなければ位置がずれてしまいます。シングルやセミダブル、ダブルなど、マットレスのサイズと一致する敷きパッドを選びましょう。

 

【お悩み別】敷きパッドの選び方

目的に応じて敷きパッドを選びましょう。目的によっては、敷きパッドよりも適した寝具があります。

 

1.寝汗をよくかく人向け

吸湿・放湿性のよい敷きパッドがおすすめです。蒸れてしまうため、放湿性も重視してください。リネンやウールなどは、吸湿・放湿性が良好です。季節に応じて使いわけましょう。

 

コットンは吸湿性には優れますが、放湿性が弱い素材です。心地よく寝るためにはきちんと陰干しをしましょう。また、ポリエステルには吸水性・吸湿性がないため、寝汗が気になる人には不向きです。

 

冷感素材を使った敷きパッドを使う場合も、吸湿・放湿性に注目してください。冷たさの度合いは、Q-max値でわかります。Q-max値が大きいと、瞬間的な冷たさを感じられます。しかし、吸湿・放湿性が悪い素材では、冷たさが継続しません。たとえば、ジェルの敷きパッドは吸湿・放湿性がないため、しだいに蒸し暑くなってしまいます。

 

2.気持ちのよい肌触りが好きな人向け

肌触りにこだわりたいときは、素材と織り方に注目しましょう。天然素材はもともと肌触りが良好で、織り方によって多少感じ方に違いがあります。たとえば、パイルはタオルのようなふんわり感が特徴です。一方、ニットは普通のTシャツを着ているようなさらっとした感触です。

 

3.季節に応じた敷きパッドを探している人向け

敷きパッドは、夏用・冬用・オールシーズン用の3種類に分類できます。夏向けには、ひんやりと冷たい接触冷感素材や、汗の吸収に優れた素材の敷きパッドがおすすめです。上述したように、吸湿性・放湿性も確認して選びましょう。また、寝汗の量が増える夏には、頻繁に洗える敷きパッドを選ぶ必要があります。

 

冬用には、ウールやムートンなどの獣毛、汗などの水分を吸収して発熱する吸湿発熱繊維を使った敷きパッドがおすすめです。

 

オールシーズン使える敷きパッドならば、コットン製が向いています。コットン製であれば、お手入れしやすく肌触りも良好。コストも保温性もほどよい寝具が手に入ります。

 

4.マットレスのくたびれをカバーしたい人向け

薄い敷きパッドでは、マットレスの寝心地をカバーしきれません。マットレストッパーを使用しましょう。マットレストッパーは、ベッドパッドよりも厚みがあり、マットレスや枕に使われるウレタンなどの素材が使われています。

 

5.ベビーベッド用に使いたい人向け

赤ちゃんが使用する場合は、清潔感重視で敷きパッドを選びましょう。赤ちゃんは汗をよくかき、おしっこの漏れや、吐き戻しも多いものです。防水加工・撥水加工がなされている敷きパッドが特におすすめです。

 

また、デリケートな肌の赤ちゃんのために、肌へのやさしさにもこだわって、敷きパッドを選びましょう。

 

シェーンベルグの馬毛敷パッド

馬毛は、1頭の馬からごくわずかしか採れない希少な素材です。馬毛の敷きパッドは、吸湿性・放湿性が良好なため、寝汗をすぐに吸い取り快適に眠れます。また、馬毛は弾力が良く、サポート力に優れます。ベッドにいる時間が長い人や、腰痛持ちの人にもやさしい寝具と言えます。

 

馬毛敷パッド

 

動物性繊維の敷きパッドは洗いすぎに注意。日常的な乾燥も重要

動物性繊維の敷きパッドは、天然素材の持ち味である吸湿性・放湿性が良好です。動物性繊維の敷きパッドを使う際は、洗いすぎに注意しましょう。使える洗剤も限られるため、無理して自宅で洗濯せずクリーニングも利用してください。また、湿気を取り除くため、適時陰干ししましょう。

 

シェーンベルグでは、馬毛敷パッドを販売しています。寝心地がよく耐久性も良い敷パッドを、ぜひお試しください。

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