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真綿敷布団の特徴と注意点・おすすめの人も紹介

by 山内由佳 on December 09, 2022

真綿敷布団には「綿」という文字が入っています。しかし、木綿と真綿はまったくの別物です。ここでは、真綿敷布団とは何かを踏まえ、真綿敷布団の特徴や購入前に知っておきたい注意点などを解説します。真綿敷布団がおすすめの人も紹介するので、参考にしてください。

 

真綿とは?

真綿とは、熱水などで処理した繭を手でのばして積層したものです。真綿敷布団では真綿を中綿として使っています。

 

真綿敷布団には外国産の繭を使っているものも見られますが、国産の繭を使っているメーカーもあります。特に職人が手作業で作り上げた真綿を使った敷布団は、非常に価値あるものといえます。

 

例えば、入金真綿は福島県内産の繭を使用した真綿です。入金真綿は袋真綿という製法で作られており、袋状になった繭に拳を入れて引き伸ばす様子が特徴的です。他にも、近江真綿は滋賀県で生産されています。近江真綿では、角真綿という製法を採用。木の枠に繭を伸ばして四角形に整えたあとで、手で引き延ばしています。

 

真綿と木綿の違い

真綿と木綿は原料が異なります。木綿とは、アオイ科の植物「ワタ」からとれる繊維です。黄色いワタの花が咲いたあとに実がなります。実が乾燥して割れると、中から白くてふわふわのワタが顔を覗かせます。白くやわらかな印象は、木綿も真綿もそっくり。しかし、植物性か動物性かという点は、大きな違いといえるでしょう。

 

真綿は、木綿よりも昔から利用されてきました。木綿が栽培されるようになり、それぞれを区別するために真綿という呼び名が誕生したという訳です。

 

真綿と絹綿の違い

真綿と絹綿は、繊維の長さが異なります。真綿は長繊維で、絹は短繊維です。中綿に絹を使った布団は、絹ふとんと呼ばれます。

 

また、素材の形状から呼び名を使い分ける場合もあります。一般的に真綿というと、繭を手作業で伸ばしたシート上の素材です。一方、シルクとも呼ばれる絹は、紡績した糸や布を表します。

 

真綿敷布団の特徴

真綿敷布団の特徴を解説します。

 

1.吸湿・放湿性がよい

真綿は吸湿・放湿性にすぐれる素材です。木綿は湿気をため込みやすいため定期的に干さないとじっとりしてしまいます。

 

真綿敷布団は、天日干しを避けて陰干しをしましょう。真綿敷布団は、側生地に絹(シルク)を使ってあるケースが多いためです。日光にさらされると生地が焼けたり、傷みやすくなったりする恐れがあります。

 

2.保温力がある

敷布団の中には薄く伸ばされた真綿が重なっており、層の隙間に空気が蓄えられています。その上、真綿の繊維は非常に細かく、真綿の層の中にも大量の空気が入っています。

 

また、真綿のしなやかさにも注目しましょう。真綿敷布団は体にフィットします。体と敷布団の隙間が埋まるため、すき間風の侵入を防いで温かく眠れます。ちなみに、某メーカーがテストしたところ、真綿の保温性は羊毛と同じ程度とのこと。羽毛には及びませんが、真綿敷布団を使えば1年の大部分をあたたかく過ごせるでしょう。

 

機能について|とろけるふとん公式|株式会社ディーブレスワールド

 

3.肌ざわりがよい

高級な真綿敷布団には、側生地にも絹(シルク)が使われています。天然素材の中ではシルクは長繊維で、生地にすると繊維同士の重なりを減らせるため滑らかな肌ざわりとなります。また、シルクの主成分は人の皮膚と同じタンパク質です。そのため、シルクの側生地は肌になじみやすく感じられます。

 

真綿布団を使うときは汚れを避けるためにシーツ、カバーをつけて使います。しかし、シーツやカバーの素材によっては、真綿敷布団の気持ちよさを堪能できません。おすすめのシーツやカバーは、木綿やシルクなどの天然素材です。

 

4.静電気が起きにくい

シルクの側生地はなめらかで、摩擦による静電気を抑えられます。ただし、ポリエステルのパジャマで寝ると、素材との相性が悪いため静電気が起きやすくなる可能性もあります。

 

真綿敷布団の注意点

真綿敷布団を購入する前に知っておきたい注意点を解説します。格別な気持ちにさせてくれそうな真綿敷布団ですが、日常的に使うには少々難しいかもしれません。

 

1.洗濯できない

ほとんどの天然素材と同じく、真綿敷布団は洗えません。シーツやカバーをかけて汚さないように使用しましょう。真綿敷布団は放湿性が高く静電気が発生しにくいため、丁寧に使えばきれいな状態を保てると考えられます。

 

無理に真綿敷布団を洗ってしまうと、型崩れを起こしたり、縮んだりする恐れがあります。汚してしまったときは、真綿専門のクリーニング店などに洗濯を依頼しましょう。

 

2.虫に食われやすい

動物性素材の真綿敷布団は、虫に食べられやすい傾向です。保管時は不織布の袋に入れ、防虫剤を入れましょう。

 

3.打ち直しができない

すべての敷布団に言えますが、真綿敷布団は使っていると傷んできます。真綿布団の寿命は、おおむね3~5年。腰の痛み・肩のコリを感じたら買い換えの目安です。

 

羽毛や木綿の布団は打ち直しできますが、真綿布団は打ち直しができません。真綿布団をメンテナンスする際は、引き直しという別の技術が必要です。しかし、引き直しは対応できる店舗が限られるため、買い換えたほうが早いと考えられます。

 

4.真綿敷布団は高級

真綿敷布団は、一つひとつ職人が丹精込めて作っています。ECサイトを見ると5~10万円で販売されている真綿敷布団も少なくありません。しかし、上述した入金真綿や近江真綿はなどをはじめとして、国産の真綿敷布団にこだわって探すと20万~50万円するものもあります。

 

職人の少なさも、真綿敷布団の値段を引き上げます。近年は海外から輸入される真綿が増えました。輸入される真綿の多くは角真綿の状態ですが、角真綿を伸ばせる職人はわずかです。希少性を理由に、真綿敷布団の値段は跳ね上がります。

 

真綿敷布団がおすすめの人

このような人には、真綿敷布団がおすすめです。

 

  • アレルギーが気になる人
  • 蒸れにくい敷布団を探している人

 

真綿敷布団は天然素材で肌への刺激が少なく、静電気が出にくいためホコリも寄せ付けにくいためアレルギーが気になる人におすすめです。また、真綿敷布団は、吸湿性・放湿性ともに良好です。寝汗が気になる人、さっぱりとした環境で眠りたい人は、真綿敷布団を検討してみてはいかがでしょうか。

 

高級・高品質なシェーンベルグの馬毛敷ふとん

真綿敷布団を検討する人は、高品質な敷布団に興味があるのではないでしょうか。真綿敷布団は非常にすぐれた敷布団ですが、日頃のお手入れを考えると購入はためらわれるかもしれません。高品質で使いやすい敷布団なら、シェーンベルグの馬毛敷ふとんがおすすめです。

 

シェーンベルグの馬毛敷ふとんは、オーストリアのmoosburger社の馬毛を採用しています。moosburger社は、昔ながらの製法にこだわって馬毛を取り扱う唯一のメーカーです。まっすぐの馬毛はロープ状に編まれたあと、蒸してカールを施されます。編み目をほどかれた馬毛は適度な長さにカットされ、敷布団をはじめさまざまな寝具に加工されます。ほどよくカールされた馬毛はサポート力を発揮し、フローリングに直接敷いても快適な寝心地です。

 

日常的な馬毛敷ふとんのお手入れは、陰干しのみで構いません。馬毛がへたってきたときは無料でメンテナンスを受けられるので、シェーンベルグにお気軽にお問い合わせください。適時メンテナンスをすれば、半永久的に馬毛敷ふとんを使用できます。ほかにも、天然素材の馬毛は吸湿性・放湿性が良好です。側生地は木綿(コットン)100%で、肌ざわりも魅力です。

 

馬毛敷ふとんは、真綿敷ふとんと同じくらい値が張ります。それでも、お手入れのしやすさや半永久的に使える耐久性を考慮すると、十分魅力ある一品といえるでしょう。

 

シェーンベルグの馬毛敷ふとん

 

職人の手仕事が光る真綿敷布団。サポート力重視なら馬毛敷ふとんもおすすめ

真綿敷布団は、技術に長けた職人が作り上げる素晴らしい一品です。ただし、値段やお手入れの大変さを考慮すると、なかなか購入がためらわれるかもしれません。

 

シェーンベルグの馬毛敷ふとんは、日頃のお手入れが簡単でサポ-ト力や吸湿・放湿性が良好です。敷布団をお探しの際は、ぜひ、馬毛敷ふとんをご検討ください。

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