カートに商品が入っていません
かつて日本では、結婚の際に嫁入り道具を準備する風習がありました。嫁入り道具とは、タンスや鏡台など、新生活に役立つさまざまな家具のことです。
嫁入り道具の1つが婚礼布団です。しかし、この令和時代において、婚礼布団を用意する習慣は一般的なのでしょうか。
ここでは、婚礼布団を用意しようか迷っている家庭に向け、現在の婚礼布団の現状や、風習が廃れた理由などを紹介します。質のよい睡眠につながる寝具の条件も紹介するので、寝具をプレゼントする際は、ぜひお役立てください。
婚礼布団とは?
婚礼布団は、結納金に対して嫁ぐ側の家庭が用意する寝具です。婚礼布団は、「どんす」や「りんず」と呼ばれる絹織物でくるまれ、一般的な布団よりもきらびやかです。2人分の布団一式に加え、来客用の布団一式、夏用と冬用の座布団など、従来の婚礼布団は非常に量感のある贈りものでした。
なお、はじめは中綿に木綿が使われていましたが、時代とともに羽毛の掛け布団や、羊毛敷パッドなどの寝具を選ぶ家庭も増えました。そして現代は、婚礼布団を贈る風習自体がなくなりつつあります。
婚礼布団を用意する風習が廃れた理由
婚礼布団を用意する風習が廃れた理由には、現代の生活習慣にそぐわないことと、そもそも婚礼布団を扱うお店が少ないことが挙げられます。
1.実用的ではない
実用的ではないことを理由に、昔ながらの嫁入り道具にこだわる家庭が少なくなりました。
婚礼布団は場所を取ります。クローゼットのみで押し入れがない住宅に住む方などにとっては、婚礼布団を用意しても収納に困るでしょう。
また、一般的な婚礼布団のサイズは、シングルサイズの布団よりも縦横が大きめです。1人で寝るには大きすぎて、2人で寝るには小さい。もどかしいサイズ感も、婚礼布団が使われない理由の1つといえます。
2.そもそも婚礼布団を販売するお店が少ない
お店としても、売れ行きが思わしくない婚礼布団の取り扱いを控える傾向が見られます。婚礼布団が売れにくくなっている理由は以下のとおりです。
- 少子化で結婚する方自体が少ない
- ショッピングモールやネット通販など、布団を買う手段や選べる商品が増えた
- 独身時代の寝具を、結婚後も使う方が増えた
もらった婚礼布団はどうしてる?
かつて婚礼布団をもらった人は、どのように使っているのでしょうか。4つのパターンを紹介します。婚礼布団の状況を見て、準備するかどうか決めるとよいでしょう。
1.打ち直しながら大切に使っている
婚礼布団は、見た目が豪華なだけではなく、中身もしっかりしています。オンラインで調べたところ、十年近く婚礼布団を使っているという方がいました。定期的に布団乾燥機にかける、へたってきたら打ち直すなど、思い入れのある婚礼布団を丁寧に扱っている様子がうかがえました。
2.ほかのものにリフォームした
使っていない婚礼布団を別のものにリフォームした、という方もいました。かつて日本では、布団を何回も打ち直し、最終的には座布団やクッションなどにリフォームして使っていたものです。何年も押し入れにしまいっぱなしのものでも、打ち直して別のものにリフォームできます。
3.使わないまま収納している
押し入れにしまいっぱなしで、婚礼布団を持て余しているという方もいました。親からもらったものなので思い入れがあって捨てにくい、捨てると縁起が悪そう、などと考えてとりあえず保管しているようです。打ち直してリフォームすれば何かしら使い道がありそうですが、当人たちが打ち直しについて知らない場合もあります。
4.思い切って手放した
やむを得ず婚礼布団を手放した方もいます。一般的に布団は粗大ゴミで捨てられますが、寄附をした、リサイクルショップに売却した、布団メーカーなどの引き取りサービスを利用したなど、手放す方法はさまざまです。
今どきの嫁入り道具とは?
このように、婚礼布団を準備しても有効活用されない場合があると分かりました。では、今どきの嫁入り道具には、どのようなものが挙げられるのでしょうか。どうせなら、確実に新生活で使えるものを準備したいですね。特に決まりはありませんが、以下のものが嫁入り道具として選ばれています。
- 家電製品
- 家具
- カトラリー
- 冠婚葬祭に使えるアクセサリー
- 印鑑
- 喪服
- 寝具
今どきの嫁入り道具には、実用的なものが多く見られます。ポイントは、寝具も嫁入り道具に選ばれているということ。昔ながらの高級で豪華な婚礼布団ではなく、使いやすく寝心地のよい寝具なら、嫁入り道具にふさわしいといえるでしょう。
喜ばれる寝具選びのポイント
質のよい睡眠は健康のためにとても大切。これから健やかで幸せな家庭を築けるようにという願いをこめて、寝具を新調してはいかがでしょうか。
寝具を選ぶときは、手触りや寝心地を確認することおすすめします。体格や好みが人それぞれ異なるように、ふさわしい寝具も人によって変わります。愛着を感じつつ長く使えるように、ぜひ、現物を確かめつつお選びください。
質のよい睡眠を保つ寝具の条件
質のよい睡眠を保つ寝具を探すときは、「寝返りの打ちやすいか」、「適切な寝床内温湿度を保てるか」を見て選びましょう。
ほどよく寝返りを打てるやわらかさ
ほどよく硬く、弾力のある寝具を選ぶと寝返りしやすくなります。反対に、横たわったときに体が沈み込む寝具では、寝返りの回数が減る恐れがあるため注意しましょう。
寝返りが睡眠の質に影響する理由は、寝返りで体を動かすことで、筋肉がほぐれ血行がよくなるためです。血行がよくなると睡眠中の疲労回復効果が高まり、健やかな生活を送れます。また、適度に寝返りを打つと体の特定の部位に負担がかかりすぎることなく、腰痛や肩こり、頭痛になるリスクも抑えられます。
適切な温湿度を保てる素材や構造
心地よく眠るには、寝床内の温湿度を「33±1℃、50±5%」程度に保つ必要があります。適切な温湿度環境で眠るなら、天然素材の寝具がおすすめです。天然素材は保温性と吸湿性・放湿性がよく、適切な温湿度を保ちやすい素材です。
また、化学素材の寝具にも、中空糸により保温性を高める、通気孔を開けて通気性を高める、などの工夫をこらした寝具が見られます。
生涯使える敷布団ならシェーンベルグの馬毛敷ふとんがおすすめ
シェーンベルグの馬毛敷ふとんは、寝返りしやすく、適切な寝床内温湿度を保ちやすい敷布団です。適時陰干しをして、へたってきたら打ち直しを依頼いただくと生涯使っていただけます。
また、シェーンベルグでは、敷布団以外の寝具も多数取り扱っています。結婚を祝って寝具をプレゼントしたいとき、自分たちで布団を新調したいときには、ぜひシェーンベルグの寝具をご検討ください。
気持ちよく眠れる寝具で新生活を始めましょう
かつてのような高級かつ豪華な婚礼布団は、あまり見られなくなってきています。それでも、健やかな新生活を送るために、質のよい睡眠は非常に重要です。
新しく寝具を買うなら、「寝返りの打ちやすいか」、「適切な寝床内温湿度を保てるか」を見て選びましょう。シェーンベルグは、馬毛敷ふとんをはじめとして、質のよい睡眠につながる寝具を多数取り扱っています。寝具をお求めの方は、ぜひシェーンベルグにご相談ください。