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敷布団には湿気が溜まりやすく、お手入れを怠るとカビが生えてしまう場合があります。カビは健康に悪影響をもたらすため、見つけたら早急に対処しましょう。
ここでは、敷布団に生えるカビの種類や取り方を解説します。敷布団を買い換える目安も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
敷布団に生えるカビの種類と体への影響
カビの胞子を吸い込むと、せきや鼻水、目のかゆみなど、さまざまな体調不良が引き起こされます。敷布団に生えやすいカビは下記のとおり。
- 赤カビ(アスペルギルス)
- 黒カビ(ウラドスポリウム)
- 青カビ(ペニシリウム)
- ススカビ(アルテルナリア)
赤いシミが見られるときは、赤カビが発生しています。赤カビは湿気を好むカビで、浴室などの水回りに発生します。
黒くポツポツした斑点が見られるときは、黒カビを疑いましょう。黒カビは浴室のゴムパッキンなどで見られる根が深いカビです。
青カビは、青や白、ピンク色などの見た目をしています。食品類によく生えますが、布団や畳、押し入れなどにも生える場合があります。
ススカビは黒カビと似ていますが、空気中を舞うような軽さが特徴のスス状のカビです。
敷布団に生えたカビの取り方
洋服などの布類に付いたカビは、漂白剤で洗濯すると落ちる場合があります。しかし、敷布団の多くは丸洗いできません。
ここでは、丸洗いできない敷布団に生えたカビの取り方を解説します。
準備するアイテム
重曹とエタノールを使ってカビを取ってみましょう。カビを重曹で除去し、エタノールで再びカビが発生しないように予防するイメージです。準備するアイテムを下記にまとめました。
- 重曹を混ぜた水(重曹大さじ2に対し、水300ml程度)
- エタノール
- スプレーボトル2本(重曹を混ぜた水とエタノール用)
- 歯ブラシ
- キッチンペーパーまたはティッシュ
- 手袋
- マスク
市販のカビ取りスプレーも販売されています。利用する場合は、商品ごとの使用説明に従いましょう。なお、手袋とマスクはカビを吸い込まないように使用します。
カビの取り方
準備が整ったら以下の手順で敷布団のカビを取りましょう。
- カビの表面を湿らせたキッチンペーパーやティッシュでぬぐう
- 重曹を混ぜた水をスプレーでカビに吹きかける
- 歯ブラシでカビを落とし、キッチンペーパーやティッシュでぬぐう
- カビが落ちたら、エタノールを拭きかける
- 乾かす
処理した後は、天日干しまたは布団乾燥機でしっかりと敷布団を乾かしましょう。カビは水分を好むため、水気が残っていると再び発生する恐れがあります。
敷布団カバーやシーツに生えたカビの落とし方
素材にもよりますが、多くの敷布団カバーやシーツは洗濯機で丸洗いできます。以下の手順でカビを落としましょう。
- 漂白剤をお湯または水に溶かす
- カバーやシーツを、漂白剤を混ぜた水またはお湯に浸す
- 1時間おきにカビの状態を観察し、汚れが落ちたら取り出す
- 通常どおりに洗濯する
漂白剤を溶かす分量は、それぞれの商品説明に従ってください。
床に生えてしまったカビの取り方
布団を敷きっぱなしにしておくと、畳やフローリングにまでカビが広がってしまう場合があります。床に生えたカビは根が深く、表面を拭くだけでは対処できない可能性があります。専門的なクリーニング業者に相談しましょう。特に賃貸に住んでいる場合は、自分でカビを取ろうとする前にオーナーに連絡してください。
敷布団にカビが生える原因
敷布団にカビが生える理由は、カビにとって居心地がよい環境が得られるためです。カビは湿度が高くあたたかい環境を好み、栄養分が豊富であるほど活発に繁殖します。残念ながらお手入れを怠っている敷布団には、髪の毛やフケなどの栄養分がたっぷりです。放置するとカビが大量発生してしまうでしょう。
特に結露が発生しやすい「万年床」は、カビの温床とも呼べる状態です。万年床については、以下の記事も参考にしてください。
なぜ万年床になってしまう?布団を上げ下ろしできない方・面倒な方に向けたコツも紹介
敷布団にカビが生えないための予防方法
敷布団のカビを取ったあとは、再びカビが生えないように大切に敷布団を取り扱いましょう。カビの予防方法を紹介します。
敷布団を敷きっぱなしにしない
敷布団を畳やフローリングに敷いている人は、毎日布団の上げ下ろしをしましょう。日中に外出する人は難しいかもしれませんが、起床後すぐに押し入れやクローゼットにしまわず、1~2時間後に収納しましょう。室内に布団を出している間に、夜間に溜まった湿気が放出されます。
敷布団を乾かす
定期的に敷布団を干しましょう。ベランダがなく外に敷布団を干せない場合は、室内で椅子などにひっかけて乾かします。窓を開けて風通しをよくしたり、梅雨時はサーキュレーターや除湿機をかけたりすると、効率よく敷布団を乾かせます。
敷布団のカバーやシーツを洗う
カバーやシーツは、敷布団を汚れから守っています。カビは湿気と温度に加え、栄養分があると発生・繁殖しやすくなります。定期的にカバーやシーツを洗って清潔な環境を保ちましょう。
押し入れやクローゼット・部屋を換気する
敷布団の置いてある環境も、湿度を低めに保つ必要があります。押し入れやクローゼットに除湿剤を入れたり、部屋に除湿機をかけたりして対応しましょう。また、人がいない時間帯は、押し入れやクローゼットの扉を開けておくと換気できます。
フローリングに直接敷布団を敷かない
フローリングで寝ている人は、直接床に敷布団を敷かない方がカビの発生を防止できます。畳よりフローリングの方が、温度変化による結露が発生しやすいうえに、吸湿性・放湿性もよくないため要注意。すのこベッドや除湿マットを敷くなどして、湿気・カビ対策を心がけましょう。
カビの生えた敷布団を買い換える目安
カビが敷布団の表面のみ(側生地のみ)なら、買い換えずに済む可能性があります。しかし、中綿までカビが生えていれば買い換えをおすすめします。
木綿(コットン)など天然素材の敷布団なら、打ち直しで対処できる場合もあります。カビが生えている部分を取り除いて打ち直してもらいましょう。ただし、ポリエステルなど合成素材の敷布団は打ち直しができません。打ち直せない敷布団について、カビが中綿まで及んでいる場合は買い換えましょう。
カビが生えにくい敷布団の素材
カビが生えにくい、というよりも湿気が溜まりにくい敷布団を選びましょう。カビはどのような場所にでも生えます。布以外に、プラスチックやガラス、木材などにも生えます。防カビをうたった商品もありますが、やはり、湿気が溜まりにくい敷布団を選ぶことがカビを予防するポイントです。
天然素材の敷布団は、放湿性が高く湿気をため込みにくい傾向が見られます。今回の記事で紹介した内容を参考に、万年床にしないように心がけ、適時天日干しや陰干しをして湿気を取り除きましょう。お手入れを怠ると、天然素材の敷布団といえどもカビが発生してしまいます。
敷布団を買い換えるならシェーンベルグの馬毛敷ふとんをご検討ください
シェーンベルグの馬毛敷ふとんは、放湿性がよく湿気をため込みにくい敷布団です。馬毛は吸湿性や通気性がよく、サポート力も高めです。定期に陰干しすると、カビの発生を防止でき長く使えます。
カビが生えた敷布団は早急に対策を。落とせないなら布団を買い換えましょう
カビは健康に悪影響をもたらします。できる限り早く取り除きましょう。なお、中綿までカビが生えてしまった敷布団は買い換えをおすすめします。
シェーンベルグの馬毛敷ふとんは、吸湿性・放湿性・通気性がよく、適度なサポート力があります。敷布団の買い換えをお考えなら、ぜひシェーンベルグの馬毛敷ふとんをご検討ください。